市場の食⑦

市場そのものでは無いものの、
立地を活かして市場風の事業展開を
行う場合もあります。

例えば、

「地域に卸売市場がある!」
「地域に有名な朝市がある!」
「昔、卸売市場があった!」
「特産品の生産地から近い!」
「生産者自身が飲食店を経営している!」

等の例があるでしょうか。

いずれも鮮度を活かすことで、
「競合店との差別化」や
「地域としてのブランド化」に
取り組んでいる事が多いようです。

東京の中央市場は移転問題で話題になっていますが、
その昔、水産市場は日本橋にありました。
今でも日本橋の隅には、その名残が残っています。

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その日本橋では、昔、日本橋に市場があったという
強みを活かし、市場風の店舗があります。

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実際に鮮魚も販売されており、活気もあります。
品揃えも豊富なので、家庭での買い物のほかに、
別の飲食店などが仕入れをすることも
ありそうです。

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もちろん、食堂が併設されてます。
新鮮な魚を食べることができるので、
いつも賑わっています。

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また、佐賀県の呼子地区は朝市があることで有名です。
日本3大朝市のひとつとして、多くの人が訪れています。

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特にイカが有名なので、新鮮なイカ料理を提供する
店舗が多くありますし、道端ではイカを干す光景が有名です。
くるくるとイカが回りながら干されています。

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イカを専門に提供する飲食店であれば、
どの店も生け簀を用意しており、
新鮮で透明なイカの活き造りを
食べることができます。
朝市と地域の特産品を活かし、
うまく事業展開している好事例です。

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高知県高知市では、毎週日曜に
開催される「日曜市」が人気です。
高知城近くの大通りに400店以上の
お店が1km以上並び、
街路市としては日本一の長さだそうです。

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文旦など、地域の農産物のほか、
芋の天ぷらや、冷やしあめが有名です。
週末に高知市に行った際には、
行かないと後悔しそうです。

このように、
「市場」「朝市」「産直市」「生産者の手作り」などは
鮮度感が伝わり、美味しそうなイメージが伝わる
ことから、競合先や他地域との差別化に有効です。

卸売市場の食が持つ「美味しそうなイメージ」は、
アイデア次第で色々と店舗運営に活かすことができそうです。