オランダの国境を越え、ベルギーに入国しました。到着した駅は「アントワープ」です。ネオバロック形式の駅舎は、重厚で、趣があります。
≪アントワープ駅≫
アントワープという名前ですが、現地では「アントウェルぺン」と呼び、「手を投げる」という意味だそうです。
由来には諸説あるようですが、神話上の巨人アンティゴヌスと英雄ブラボーの伝説に由来していると言われ、街中には、ブラボーに切り落とされた、巨人アンティゴヌスの手らしきものがありました。
≪巨人の手と子供たち≫
アントワープの街並みは美しく、活気があり、オランダとはまた違った雰囲気を受けます。
街のどこからでも巨大な大聖堂が見えますが、これが、有名なノートルダム大聖堂です。中には、ルーベンスの傑作と言われる三連祭壇画がありますが、フランダースの犬のネロの最後のシーンでも有名です。
≪美しく活気ある街並み≫ ≪ノートルダム大聖堂≫
ノートルダム大聖堂と並ぶ建築物としては、優雅なルネサンス建築の市庁舎があります。
その前には、巨人アンティゴヌスの手を切り落とした、英雄ブラボーの像と噴水があります。この噴水、少し変わっていて、水が地面に撒かれたままで、かなり投げやりです。おかげで周辺は水浸しです。
≪優雅なルネサンス建築の市庁舎≫
≪ブラボーの像と噴水≫
観光用だとは思いますが、馬車も多く走っていて、街並みにマッチしています。写真を撮っても大人しくしていました.
≪仲良しの馬と馬車≫
旅先での楽しみとしては、食事がありますが、正直、オランダ料理はあまり・・・。しかし、ベルギー料理はフランス料理の流れらしく、美味しいとのこと。ムール貝が有名と聞いたので注文しました。
確かに味は良いのですが・・・量が多すぎです!小ぶりな鍋、一杯分はあるでしょうか。奥のカメラケースと比較すればわかりますが、隣のビールは大ジョッキほどあります。
≪山盛りのムール貝≫
食事のあとは、路面電車に乗って、ホーボーケン村に移動しました。
ホーボーケン村は、アントワープの西南にあり、フランダースの犬のネロとパトラッシュが住んでいた村です。ここには、ネロとパトラッシュの像があります。情報センターの前にありますが、少し見つけにくいかもしれません。
≪ネロとパトラッシュの像①≫
≪ネロとパトラッシュの像②≫
≪ネロとパトラッシュの像にあるプレート≫
ホーボーケン村は、路面電車で簡単に訪れることができます。小さな村ですが、城もあり、きれいな村です。
ホーボーケンからアントワープ、そしてオランダへと戻ります。翌日には、フランス経由で日本へ。空港で夕日に見送られながら、飛行機へと乗り込みました。
オランダ、ベルギーの旅もこれで終了です。
≪空港の夕日≫平成22年3月30日