売場レイアウトを変更する効果

最近、売場レイアウトについての相談を受けることが多くあります。

今までも、年に数回は相談を受けることがありましたが、
6月については、1ヶ月間で3件の相談があり、随分と多いなと感じました。

要因としては、小売業界が厳しい状況であることが考えられ、
どの店舗も、現状を打破するために、売場レイアウトの変更に
取り組まれているのだと思います。
それだけ、売場レイアウトの変更は、売上を改善する要素として、
重要視されていると言えるでしょう。

さて、売場レイアウトの変更が、実際に効果があるかどうか
なのですが、この度、極端な例がありました。

少し特殊な店舗なのですが、リピーターのお客様が
ほとんどおらず、初めてのお客様が大半を占めている
店舗のレイアウト変更を行いました。
通常の店舗であれば、リピーターのお客様が多く、
レイアウト変更を行っても、売上の数値が少しずつ
変化することが多いのですが、この店舗は、
リピーターのお客様がほとんどいない店舗ですから、
売場の見直しを行い、買い易い売場にすることで、
急激に数字の変化があり、予想以上に売上を
改善することができました。

リピーターの少ない店舗では、お客様にとっては
常に初めて訪れた店舗であり、何の先入観もあり
ませんから、買い易い売場にすることで、効果が
出たものと思われます。

また、この店舗については、売場レイアウトの変更
だけではなく、品揃えについても大幅に見直し、
新規商品の投入も積極的に行いました。
売場レイアウトと品揃えの両方に取り組んだからこそ
の結果だと言えるでしょう。
どちらかが欠けると、期待ほどの効果が
出ないことが多いように感じます。

リピーターのお客様がほとんどいないという、
極端な例ではありますが、売場レイアウトの
変更が売上改善に寄与するという
好事例だと思います。

売場レイアウトの変更に取り組む時には、
単なる什器や商品の並び変えではなく、
陳列する商品を含めて、お客様が買い易い
売場にすることを念頭に取り組む必要が
あると言えるでしょう。

 

平成22年6月30日