少子高齢社会が経営に与える影響

少子高齢化の進展は、経営環境に様々な影響を及ぼします。

人口が減少するので、「お客様が減る」 → 「売上が落ちる」
という考えがありますが、それだけではありません。
全体の人口は減少しても、高齢者の方の人口は増えますから、
高齢者の方を対象にした事業であれば、売上は増えるかもしれません。
このように、一つの事象であっても、様々な側面から見る必要があります。

売上以外にも影響が出てくると思われることがあります。
それは、人事や労務にかかわる部分です。

少子高齢化は、人事・労務を取り巻く環境を複雑化させます。
例えば、少子高齢化をスタートとして、どのような影響か生じるか
を考えて見ると下記のような図が書けると思います。

 

無題

 

あまり時間をかけず、簡単に書いて見ましたが、最終的には雇用コストが
増大するという結果に行き着きました。

中長期経営計画等を作成するお手伝いをすることがありますが、
労務関係のコストを上昇させていない計画をお見かけします。
これからの社会は、急激な少子高齢化が進むことは間違いないので、
急激に労務関係のコストが増加することは間違いありません。
事前に対応策を考えておく必要があります。

景気が良くなる、悪くなるといった予測をすることがありますが、
その通りになるとは限りません。
予測できない環境下において、経営をしていくことは大変です。
しかし、少子高齢化が進むという予測は、ほぼ的中します。

経営を取り巻く環境の中には、高い確率で予測できるものも多くあります。
しかし、十分に活かされていないことが多いようです。
まずは、情報をしっかりと収集し、経営の判断に活かすことを意識してみては
如何でしょうか?

 

平成21年9月9日