オンラインライブの可能性

新型コロナウイルスの影響で、コンサートやライブの開催ができなくなっており、ミュージシャンの方はもちろん、会場を運営する事業者の方も大きな打撃を受けています。

色々な事業者様の相談をお受けしますが、私が相談を受けた中ではライブハウスを運営しているような事業者の方が最も大きな打撃を受けていると思います。飲食店や宿泊業の方も深刻な状況ですが、それを大きく上回っていると思います。実質、数か月の間、全く売上がない事業者の方も多いと思われます。

実は私は毎年、少なくとも2~3回は特定のミュージシャンのライブに行くのですが、この1年間はまったく行くことができませんでした・・・

そうした中、昨年、初めてオンラインライブを観ることになりました。好きなミュージシャンのライブを久しぶりに観るのは久しぶりでしたし、オンラインライブは初めての経験でした。もちろん、生で会場に行った時のような臨場感はありませんが、東京や大阪に行かなくてもライブに参加できるには、地方都市に住む身としては「悪くないな」と思いました。

よほどのメジャーなミュージシャンでなければ、オンラインライブの売上だけでは、元々の想定されていた売上をカバーすることは難しいと思いますが、CDの売上などにも繋がると思いますし、会場の売上に繋がれば・・・と普段からライブを楽しんでいる身としては、これからも機会があれば参加したいと思います。(実は5月にもオンラインライブがあります!)

色々と調べてみると、劇団などでは練習風景などもオンラインで配信するなどのサービスを提供しているところもあるそうです。

音楽で言えば、ゲネプロというのがありますが、これは、Generalprobe (ゲネラールプローベ@ドイツ語)の略で、オーケストラなどで公演前に行う通しのリハーサルのことになります。演奏だけではなく、照明や音響なども本番通りにする本番さながらの総仕上げになります。ゲネプロについてはチケットを売り出す場合もあります。

本番さながらといっても、色々と試すことがあったりして違いもあるでしょうし、個人的には、オンラインでゲネプロも見てみたいですし、練習風景も見てみたいと思います。ファンの特性として「裏側が見たい!」という気持ちは強いと思いますので、リアルなライブでは難しいですが、オンラインだからこその取り組みとして取り組んでも良さそうです。

レコーディング風景や移動風景など、オンラインだからこそできる取り組みも考えられるので、厳しい状況下ではありますが、オンラインライブには可能性があるように感じています。

早く、例年のようにライブに行ける日々になる日を願っています。関係者の方、頑張ってください。

令和3年5月13日