小売業で収益を上げる方法とは?

企業を経営する上で、「収益」を出していくためには「売上」を確保することと「経費」を抑えていくことが重要になります。

昨今の厳しい経済環境の中では、「売上」を上げていくことは難しいので、「経費」の削減に関する相談を受けることが多くなっています。

「経費」の中で大きな割合を占めているのは、仕入れや製造コストなど「原価」に関わる部分と、店舗などを運営していく上で必要な「人件費」などになります。

この中で「人件費」については、オペレーションや段取りで大きく変わる要素があるので、取り組み次第では大幅な削減が可能になります。

小売業の場合、製造業と違って作業の効率化が難しいイメージがありますが、段取りを変えることで効率が良くなることが多くあります。

例えば、今までは、商品入荷→商品陳列→倉庫整理だった段取りを変更し、商品入荷→倉庫整理→商品陳列とすることだけで、作業スペースが確保でき、トータルでの作業時間が大幅に短くなることもあります。

取り組む際のポイントとしては、まず「時間がかかっている作業から順番に改善に取り組む」こと、そして「作業の順番を入れ替える」「置き場所や作業場所を見直す」「できるだけ移動距離を少なくする」「個人の特性(男女など)や経験に合わせて作業分担を見直す」「作業の外注化を考える」「思い切って作業を無くす」などがあります。

しかし、最も重要なポイントは、上からの押し付けではなく、現場の人達が「自分達で考えて取り組む」ことです。

今までの作業を他人から指示されて見直すことには抵抗を感じる人も少なくありません。これは「自分の仕事を否定された」と感じるからです。

自主的に取り組む仕掛けをすることで、より円滑な効果が期待できるでしょう。

令和3年8月1日