小柄(こづか)をご存知でしょうか?
小柄とは、日本刀の鞘に取り付ける小刀の柄(つか)のことです。
また、小刀そのものを「小柄」と呼ぶこともあります。
刀の鞘の内側部分に細い穴が開いていて、そこに差し込んで収納します。
小さなナイフになりますが、江戸時代の武士が長い日本刀では作業がしにくい、木を削ったりする作業に使っていたようです。
時代劇などを見ていると、時々、手裏剣のように投げて使うこともあるようです。
当時は、生活で使用する実用品だったようですが、刀剣の装飾が発達するにつれて、刀の鍔(つば)などと同様に、色々な装飾が施されるようになりました。
先日、この小柄小刀を使ってペーパーナイフに使っている人とお会いすることがありました。便利かどうかはともなく、「ああ、こういう使い方もできるな」と思いました。
骨董品も工夫次第で実用品として使えることがわかりました。
ところで、実は、私も小柄小刀を持っています。
刃は付いていないので、鉛筆を削ることもできませんが、ペーパーナイフには使用できそうです。
私の小柄の装飾は「とんぼ」と「ひょうたん」になります。
特に使うことはなかったのですが、真似をしてペーパーナイフとして使ってみたいと思います。
令和3年9月11日