商品には、その特性に合わせて
いろいろな流通ルートがあります。
新たに販路を開拓する際には、
その流通の仕組みと、その特徴を
知っておくことが必要です。
代表的なものは下記の3点です。
①卸売ルートのパターン
生産者の立場から考えると、卸売業者が中間に入るため、
利益は少なくなりますが、販路を広げることができる可能性が高まります。
例えば、営業やフォローのできない遠隔地への販売にはメリットがあります。
卸売業を通過することを意識した価格設定が必要です。
②小売ルートのパターン
生産者から見ると、直接小売業者に販売するため、
比較的利益が取れる販売ルートです。例えば、比較的近場や
既存取り引きのある小売店であればこのルートが有効です。
自ら営業する必要があります。
③消費者直売パターン
生産者が、直接消費者に販売するルートです。
インターネットや通信販売を有効活用する方法があります。
中間業者が存在しないので、利益が取れる販売ルートです。
ただし、運営コストや営業コストがかかるので、
それらを踏まえた価格設定が必要になります。
当初は直接販売を行っていた小さな生産者の方が、
人気が出るにしたがって、中間業者を活用する必要性が
生じる事があります。その時、直接販売の価格では、
中間業者のコストを吸収することが難しくなります。
その際には、価格の見直しなどが必要になります。
商品開発を行う際には、事前に多様な販売ルートを
意識した価格設定を行っておくことも大切です。
平成21年11月25日