研修に対する評価とは

この二日間は、某通信大手企業の管理者研修の講師を務めさせていただきました。
内容は「マネジメント」になりますが、「マーケティング」や「プレゼンテーション」等の要素を交えつつ、途中で実践的な演習をはさみながら、講義を行いました。最終日となる今日は、職場の改善計画を立てる演習を行いました。

実際の職場において、計画を立ててプロジェクト等に取り組む場合、定性的な事項については、評価基準があいまいで、達成できたかどうかがよくわからないことが多くあります。それらを踏まえ、実際に、どのように評価基準を作り、また、誰がいつまにでに、何をするのかなど、より具体的にスケジュール化していくことが、プロジェクトを成功させるポイントになります。もちろん、計画の内容が一番大切ですが、コントロールする仕組みが無くては、なかなか上手くはすすみません。

研修の最後に、ある受講生者の方が、「この研修に出た人間の中から役員を出すことが、自分の立てた改善計画の評価指標です」ということを言われました。

私は、年間に何回か研修講師をする機会を与えられていますが、研修講師の評価指標は明確なものが無く、あいまいだと常に思っていました。受講者の方からのアンケート結果などが、評価指標になるのかもしれませんが、少し違うような気がします。(幸い、あまり悪い結果のアンケートをいただいたことはありません。ありがとうございます。)

研修が、人を育てるものであるならば、その評価指標は、ある研修者の方がいったように、「研修を受けた方の中から、役員になる人を出す」ことになるかもしれません。
これは、すぐにわかることではありませんし、難しい目標だと思います。

講師の立場からすると、研修は短期的な仕事と考えがちですが、受講者の方からすると、長期的成長のためのきっかけとなるものかもしれません。

今までも、真摯に取り組んできたつもりですが、今まで以上に、受講者の方の立場でカリキュラムを考えて、受講者の方の将来に貢献できる研修を行いたいと気を引き締めなおしました。

将来、会社を支える立場となる人たちのために・・・

 

平成21年7月22日