飲食店における店舗デザインの考え方①

飲食店を創業したいという方から、相談を受けることがありますが、
その際、大きな悩みとして、店舗デザインや店作りをどのように考えれば
良いかわからないということを聞かれます。

まったく新規に開業をする場合、過去の経験やセンスがなくては、
すぐにはイメージがわかないのは当然です。

はじめから業者の方にお任せするという方法もありますが、少しは
自分が創りたい店舗のイメージを考えておかなければ、業者の方に
イメージが伝わらず、納得できる店舗はなかなか実現できません。

その際、アドバイスすることとして、まずは、大きな概念からイメージを
考えて、徐々にデザインに落とし込むことをおすすめします。

新たに開業する方は、店舗のデザインなどを考えていなくても、
店名を決めている場合は多いですし、看板などのデザインを
考えている方もいらっしゃいます。
まずはこの「店名」が、最も大きな概念となります。
ですから、この「店名」から店舗のデザインなどを考えていきます。

店名を看板にするためには、ロゴマーク等を作成する必要が
あり、また、それには、いろいろな色を使ってデザインしていきます。
店名には、いろいろな想いが込められている場合が多く、
そこには、店舗のコンセプトも込められていることもありますから、
自然と、創業者の方の好きな色が使われますし、店舗の
コンセプトにあったデザインになってくるハズです。
例えば、「和のテイスト」がコンセプトにある店舗であれば、
ロゴマークは、自然と「和のデザイン」になりますし、色使いや
書体も「和」になると思います。

このように、ロゴマークや看板に使用したカラーは、ショップカラーになります。

今度は、ショップカラーに合わせて、外観や内装などを考えていくわけですが、
ここまで考えてから、業者の方に相談すると、かなり自分のイメージに近い
店舗デザインを作っていただけると思います。
また、ショップカラーが決まると、テーブルウェアーや、制服、チラシ広告の
デザインを考えることも容易になります。

いきなり店舗全体のデザインを考えるのは大変難しい作業になりますが、
このように、大きな概念から、徐々に落としこみを行うことで、最後には、
ハードの部分まで落とし込むことが可能となります。
最終的には、業者の方や専門家の方に依頼をすることになりますが、
よりイメージが伝わり易くなり、納得できる店作りに繋がります。

これは、飲食店にかかわらず、様々な業種の店舗に共通すること
ですので、店舗デザインなどでお悩みの方は、
お試しいただけたらと思います。

 

平成21年8月28日