アドバイス時の思考パターン

前回まで、10回に分けて「椅子取りゲーム」を使ったマーケティングについて解説してきました。

個別の相談対応はもちろん、事業計画書の作成、補助金申請書の作成などを行うときにマーケティングは欠かせませんが、当然のことながら、毎回毎回、「椅子取りゲーム」を考えているわけではありませんし、コンセプトを考える時に使う「誰に」「何を」「どのように」を考えているわけではありません。

ひと、それぞれだとは思いますが、私の場合、アドバイス時の思考パターンとしては「徹底的にお客様の利用シーンを考える」になります。

対象となる「ビジネス」「店」「商品」などに対して、「お客様がどのような時にどのような目的でそれを利用するのか?」を徹底的に考えます。

具体的には、自分自身がお客様になった想定をして、または家族がお客様だったことを想定して、過去の相談対応経験から架空のお客様を想像して・・・のように利用シーンを考えて、「どのようにしたらお客様に喜ばれるのか?」「お客様に購入していただけるのか?」「ライバルに勝てるのか?」を考えていきます。ここで、色々とユニークな発想があると面白い提案ができたりします。

結局、「椅子取りゲーム」や「誰に」「何を」「どのように」と同じことを考えていることと同じことになります。

恐らく、慣れたら誰しもが自分の思考パターンを持つようになると思いますが、慣れるまでは「椅子取りゲーム」などを活用したら良いと思います。

このような「思考パターン」ですが、多くの人は無意識に使っている場合が多いと思います。無意識で使うよりも、意識して使った方が「良いアイデアが浮かぶ」というシチュエーションを再現しやすくなるので、ほんの少しでも意識することをおススメします。

 

令和3年5月11日