新型コロナウイルス禍での不公平感

先日、コロナウイルス対策として、広島県で「緊急事態宣言」が発令されました。

これにより、飲食店は営業の自粛や時短営業、大型照合施は週末の営業制限など、人の流れを抑制する様々な制限が始まりました。

昨年以来、新型コロナウイルスの影響を受けた事業者様の相談を多くお受けしますが、緊急事態制限など影響については、飲食店の方からは「金銭面の補償があって助かった」「まったく補償が足りない」「店を閉めたらお客様が逃げてしまう」「協力しない同業者はずるい」「営業制限のないスーパーマーケットなどはずるい」といったお声をお聞きしました。

一方で、別の業種の事業者様からは「飲食店ばかり金銭保証があってずるい」というお声もお声もお聞きしましたし、買占め起こった一時期のスーパーマーケットの方からは「トイレットペーパーの入荷が無いのでお客様に怒鳴られた」「人が集まるので感染が怖い」「忙しくて休めない」などのお声をお聞きしました。

業種の差、規模の差、体制の差などにより、新型コロナウイルスから受ける影響は様々ですし、補償の有る無し、補償の効果の程度なども様々です。

私については、たまたま様々な業種の方から相談をお受けするので、なんとなく全体の状況が把握できましたが、自分の店や自分の業界から見た景色と、他店や他の業界から見た景色が異なることを意識する必要があると思います。

新型コロナウイルスはあまりにも影響範囲が大きいので、どうしても不公平なことが発生すると思います。しかし、憎むべきはウイルスであり、他店や他業界では無いことを意識することが大切だと思います。頭の中で不公平だと思うのは自由ですが、あまり、それを言葉にするのは良くないなと、自分自身、肝に命じています。

令和3年5月18日