イサキの季節

そろそろ梅雨入りしそうな状況となっています。

明日からは当分、雨になりそうな天気予報となっています。

梅雨時になると、私が思い出すのは「らっきょう」「青梅」になります。スーパーマーケットで青果を担当していた時、梅雨時になるとたくさん仕入れて、販売していたことを思い出します。

この時期にスーパーマーケットの青果売場に行くとらっきょうの香りがするので、「ああ梅雨が来たな・・・」と季節を感じたりします。

梅雨時が旬の食べ物と言えば思い出すのは魚の「イサキ」です。イサキは初夏が産卵時期になるので、梅雨時のイサキは良く肥えて美味しくなります。産卵のため岸にも寄ってくるので、この時期は釣りの対象魚としても人気が高い魚です。

この時期のイサキは「梅雨イサキ」と言われますが、魚料理の美味しいお店に行くと旬の魚として提供されているので、ついつい注文してしまいます。梅雨時はスーパーマーケットの鮮魚売場でもお求めやすい価格で販売されていると思います。

旬の食べ物は「味が良い」「たくさんとれる」などの理由があるわけですから、意図的に旬に合った食べ物をチョイスして、旬を楽しむのはおススメです。スーパーマーケットなどであれば、POPで「梅雨イサキ」の説明をするとお客様の関心も高くなって、売上にも貢献しそうです。

ちなみに、イサキですが、和歌山県では「カジヤコロシ」と呼ぶそうです。漢字にすれば「鍛冶屋殺し」になるので、なかなか物騒な名前ですが、イサキの骨が喉に引っかかって鍛冶屋さんが命を落とした話があるそうです。

このようにイサキは骨が固い魚ですから、食べる時には注意して旬を楽しんでいただけたらと思います。

令和3年5月17日