知らないと損をする!「商品規格書」について

前回、飲食店からメニューに関する相談が多くなっているという話を書きましたが、今回は食品メーカーなどからの相談が多くなっている「商品規格書」について書きます。

商品規格書とは、取引に必要な情報として、取り扱い商品の原材料や包装資材、保存方法、取引条件などを記載した資料で、商談などの営業活動を行う際に使用する資料です。大手のメーカーであれば、当然のように存在している資料なのですが、中小のメーカーでは作成していないことが多いようです。

数年前、東京で開催された大規模な展示会を視察した際に確認したのですが、商品規格書や商品仕様書のないブースが意外と多かったことに驚きました。

展示会などでは、バイヤーは短時間で多くの企業と接触するので、情報過多となります。これらの書類がなければ、継続した商談には結び付き難い場合も出てきます。

商品規格書のメリットとしては、「①取引に必要な商品情報を短時間で適切伝えることができる」「②誰が商談を行っても同じレベルでの情報提供ができる」「③商品規格書を作成する段階で説明事項を検討できモレがなくなる」といったことがありますが、大手小売業を中心に「④取引を行う上で必要とされている」「④取引を行う上で必要とされている場合も多くあります。

商品規格書の作成には手間がかかりますが、何度か作成すると慣れますし、実際に効果があったという報告を良くお聞ききしますので、作成されていない企業の方にはおすすめです。

令和3年6月2日