身体を動かして学ぶ『ビジュアルマーチャンダイジング』

先日、ある商業施設様でビジュアルマーチャンダイジングの研修を担当させていただきました。

ビジュアルマーチャンダイジングとは、視覚的な効果を使って、魅力的かつ管理しやすい売場づくりを行う手法のことで、単なる売場の装飾から一歩も二歩も踏み込んで「お客様が選び易くて買い易く、売り手からも管理し易い」売場の実現を目指すものです。

ビジュアルマーチャンダイジングは、VP(ビジュアルプレゼンテーション)、PP(ポイントプレゼンテーション)、IP(アイテムプレゼンテーション)で構成され、それぞれ下記のような役割があります。用途に応じて、効果的に組み合わせることで魅力的な売場演出が可能になります。

・VP(ビジュアルプレゼンテーション)
  ショウウィンドゥやステージを使い、特定の商品群を演出する

・PP(ポイントプレゼンテーション)
  陳列台やラック、定番の棚をコーナー化するなどして商品を演出する

・ I P(アイテムプレゼンテーション)
  単独商品を定番売場で演出する

その他、売場陳列の基本的な知識や技術についての講義を行いましたが、座学だけで売場陳列の講義を行っても、なかなか身につかないのが実情では無いでしょうか?

今回のセミナーでは、クライアント様のご要望がありましたので、実際に売場づくりを体験していただく演習を行いました。方法としては、色のついた紙コップを使用し、手順に沿って陳列方法を学び、最後にはテーマに合わせて売場陳列を行って発表していただきました。単に聞くだけの座学とは異なり、身体を動かして体験することで実践的に楽しく学ぶことができたようです。

研修は座学が多いことから、一般的には「つまらない」と言われることが多いと思いますが、これからも色々と工夫することで、楽しみながらノウハウが身につく研修を心掛けていきたいと思います。

令和3年6月3日