わかりやすい商品開発の必要性

先日、商品規格書について紹介しましたが、新しい商品を開発して営業を行う際には、商品規格書や詳細な提案書、POPなどの販促物を準備することがあります。

このような、商品の特徴や強み等、商品の訴求ポイントをまとめた営業ツール等は大切だという認識はあるものの、小規模な会社ではなかなか作成できない場合もあるようです。

その為、営業ツールの作成をお手伝いさせていただく機会が多くあります。

ただ、このような営業ツールは必要不可欠なものですが、それがあるからといって、必ずしも営業が成功するとは限りません。

たまたま、日本最大手の小売業でバイヤーをしている方とお話する機会がありましたが、「そもそも、POPや提案書で顧客やバイヤーに説明が必要な商品は売れない」と言われていました。

説明が必要な商品は、お客様から見て「わかりにくい商品」であることが多く、売れる商品は、ひと目見ただけで、その商品の特徴や魅力が伝わる商品だと言うことでした。

お客様に売場で見てもらえるチャンスは一瞬です。デザインやパッケージを最大限に活かし、短い時間で、どれだけ商品コンセプトを訴求できるかがポイントになります。

しかし、それは難しいテーマでもあります。ターゲットを意識しながら商品規格書や提案書、POPを作成するだけではなく、その過程で商品の特徴をしっかりと把握し、それを次の商品開発に活かしていく。その地道な繰り返しが大切だと言えるでしょう

令和3年6月7日