ポストコロナ時代を見据えた日本の夜の活かし方

毎日、暑い日が続きます。

夏は「暑いのがあたりまえ!」ではありますが、昔より暑くなっているような気がします。

気になったので気象庁のホームページで過去の平均気温を調べてみました。

1875年以降の東京都の平均気温(気象庁のホームページ)

このデータから、1875年~2020年までの146年間の8月の平均気温を抜き出してみます。下記はそれを散布図にしたものです。

散布図

年毎にバラツキがあり、平均気温が23度くらいの年もあれば、30度に近い年もあります。なんとなく、近年の方が平均気温が高い年が多いように見えます。

これだけではわかりにくいので、傾向を見るために近似曲線で線形近似を追加してみました。

線形近似

全ての点の平均的な数字を直線で表したものになりますが、146年前は25度辺りだった平均気温が27度~28度になっていることがわかります。

どうやら、本当に日本の夏は暑くなっているようです。

そう思って周囲を見回すと、昼間は暑いからか、気温の下がった夜中に散歩やランニングをしている人を多く見かけます。東京オリンピックも遅い時間に競技をしていました。

私は台湾やタイに5~6回ほど出掛けていますが、気温の高い国は「夜市」や「ナイトバザール」が盛んです。これを楽しみにしている観光客も多いですし、私もその一人です。

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日本でいえば、お祭りの屋台の規模を大きくしたようなイメージになりますが、食べ物からお土産、ファッション雑貨まで色々と販売されていて賑やかです。

日本ではイベント的に実際されているものはありますが、日常的に大規模で展開しているものはあまり聞いたことがありません。

「夜市」「ナイトマーケット」であれば、その都市に宿泊していただくこともできますし、経済効果も大きくなりそうです。

オリンピックの状況から、日本は世界的に見ても暑いことがわかりました。

日本であれば、食べ物については衛生的なイメージがありますし、日本は各地に独自の食文化がありますから、「夜市」「ナイトマーケット」も外国人に人気になりそうです。

今は新型コロナウイルスの影響で難しいですが、ポストコロナ時代には「日本の夜」を活かした観光コンテンツ作りも面白そうです。

令和3年8月9日