埼玉県川越市を訪問してきました。
川越は、中世は河越と呼ばれていました。
歴史好きな方でしたら、太田道灌を思い出す方も多いと思います。
また最近では、NHKの連続テレビ小説「つばさ」の舞台になって
いましたので、そちらの方が有名かも知れません。
川越は江戸に近く、重要拠点でもあったので、
徳川幕府に近い藩主が封ぜられました。
江戸の衛星都市として栄えた川越は、小江戸と称され、
現在でもその街並みを残しながら、街づくりに活かされています。
江戸時代風の建物だけではなく、昭和や大正時代風の
建物も多く、街全体で良い雰囲気を醸していました。
歴史的な街並みを活かした街づくりは、各地で行われて
いますが、その中でも、ここ川越は、ひと通りも多く、
とても栄えているように感じました。
「つばさ」効果があるとはいえ、個店がしっかりと
頑張っており、単なる「土産物屋」から一歩も
二歩も踏み込んだ、本物志向の商品を販売
している店も多くあり、散策するのがとても
心地よい街でした。
全国各地に、昔風に建物を建て、街並みだけを
似せている観光地が多くありますが、置いてある商品は
月並みであったりします。
では、川越は何が違うのでしょうか?
川越には、建物だけではなく、老舗の風格や
商人の心が残っており、それが商品や売場に
現れているように感じました。
商売は人と人との真剣勝負。
物真似は直ぐに見破られます。
偽りのない商売が支持されるのは、
過去も現在も普遍です。
たまには、歴史を紐解いて、商売の
在り方を勉強してみるのも良さそうです。
平成21年11月9日