中小企業診断士として創業した経緯➉

中小企業診断士として創業した経緯の10回目になります。

会社を退職して創業することを決めたあとは、会社の上司、社長などにその旨を伝えることにしました。

思ったよりは引き止められなかった気がしますが、「おまえが決めたんなら止めてもムダだろう」のような感じだったと思います。

そのため、すんなりと退職の手続きを済ませることができました。

10年ちょっと、会社の経営方針発表会の資料を作成してきましたが、それが最後の大きな仕事だったと記憶しています。

無事に終わったあと、会社の上司と社長と3人で話をしていました。

上司は社長に向かって「今年で彼に資料を作成してもらうのも最後ですね。1~2の内容を伝えれば、10を作成するくらい慣れてたから来年から大変ですよ」のような話をしていました。上司からすれば、私への誉め言葉だったと思います。

その話を聞いた社長は「それは理解が違う。彼は1~2の内容を伝えたら30~40を作成してくれていたよ。上司がそんな理解だから退職してしまうんじゃないか?」と上司に答えました。

ばつの悪そうな上司には申し訳なかったですし、社長のリップサービスだとは理解していますが、私にとっては最大の誉め言葉であり、勇気をもって退職する気持ちになりました。

いつか機会があれば書きたいと思いますが、社長には大変お世話になり、社長と出会わずして今の自分は無かったと思っています。今でも、そしてこれからも尊敬する社長で目標でもあります。

実は、会社を辞める時、ホントは社長からは退職を止められたのですが、「尊敬する社長のような社長になりたいので創業します」と答えました。

その時の、社長が嬉しいような寂しいような表情で送り出してくれたことを今でも覚えています。

社長のような社長にはなれないと思いますが、これからも近づけるように努力していきたいと思っています。

令和4年2月11日