先日、「原料の見直し編」について書きましたが、その流れで思い出した内容を書きます。
最近、食品関連の原価が高くなっており、売価の見直しが進んでいます。
これは、そのような売価見直しの動きが無かった昔の話です。
ある時、お客様のスーパーマーケットを訪問している時、社長から「惣菜部門について、売上は変わっておらず、ロスも変わっていないのに利益が落ちている。何が原因だろうか?」と相談を受けました。
かなり悩んでいるようでしたが、「あぁ、それは原料が上がってるんですよ」と即答しました。
社長は納得してないようだったので、「この10年くらい、惣菜の売価を上げてないことはないですか?小麦も油もじゃがいもも高くなっていますよ。しばらく原価計算していないでしょ?」と追加で説明をしました。
そうすると、社長は「あっ、そうかも」という顔をされました。
実際に、惣菜の商品数アイテムの原価を計算してみると、設定していた原価より、仕入れベースから算出した原価が高くなっています。
このお店では、売価を上げることでなんとか収益を改善することができました。
製造業と異なり、小売業のスーパーマーケットは原価管理が甘いことが多くあります。
定期的な原価計算を行うこと、そして売価を見直すことがオススメです。
令和4年3月7日