コロナウイルスの感染拡大後、ワーケーションの事業化に取り組みたい、といった相談が多くなりました。
ワーケーションというのは、ワークとバケーションを組み合わせた造語になります。つまり、観光地などの休暇先で、リモートワークをする過ごし方のことを言います。
お話を聞いてみると、ワーケーション施設の運営や事業化に取り組みたい相談者様は、対象となる町で完結させるような取り組みを検討されていることが多いような気がします。
個人的な考え方なのですが、おそらくワーケーション施設を利用したいと思う人は、その町だけで過ごすのではなく、近隣の町も含めた周辺エリアを見ているのではないかと思います。
そもそも、中山間地域などでワーケーションをするとしても、数日もすれば飽きてしまいます。
自分自身に置き換えて考えれてみると、例えば自分自身が場所を選ばないで仕事ができるフリーランスで仕事としていると仮定して、尾道にしばらく住んで仕事をするとします。
もちろん、尾道で仕事をして暮らしながら観光も楽しむと思いますが、恐らく週末には鞆の浦に観光に行ったり、広島市や宮島まで足を延ばすと思います。
更には、尾道であれば「しまなみ海道」があるので、四国にも観光に行くでしょうし、高速道路の尾道松江線で松江市や出雲市にも観光に行くと思います。
これなら、半年くらいはワーケーションが楽しめそうです。
ワーケーションで事業化を目指す時に、「わが町にお金を落としてもらう」という考えではなく、「利用者にどのように楽しんでいただくか」を考え、周辺エリアを巻き込んだ取り組みやPRする方が良さそうな気がします。
令和4年3月19日