色々な小売店のアドバイスなどをさせていただくことが多いですが、その際、必ず質問することがあります。
ひとつは、「当店にとって一番の競合店はどこになりますか?」
もうひとつは、「その競合店を最近ではいつ調査しましたか?」
このふたつの質問をします。
この質問に迷いなく「ここの店が競合店です!」「毎日、調査にいっています」と回答する経営者や店長のお店については、大抵、売上が良かったり、悪いなりに善戦されていることが多いです。
逆に、「どこが競合店かなぁ、あんまり意識してないです」「競合店は認識しているけど調査はほとんどしていません」と回答される場合は、業績が芳しくないことが多いように思います。
競合店を認識していない、調査をしていないということは「目を閉じてボクシング」をしているようなもので、相手が目を開けていれば(当店を調査していれば)、一方的に殴られてしまいます。
当然、勝てる試合が勝てないことになります。
最初に質問する理由としては、競合店を意識しているかどうかで、「そのお店の経営姿勢やポテンシャルを図る」という意味があり、その後のアドバイスの方向性を大きく変えるようにしています。
競合店調査は誰にでもできることですから、お店の改善をする第一歩として、取り組んでいただけたらと思います。
令和3年5月15日