私の現役時代の競合店調査

前回、「競合店調査をしないとどうなるか?」について書きましたが、私がスーパーマーケットの現場で働いていた時のことを思い出しました。

私がスーパーマーケットの青果売場で主任をしていた時、自分の店舗の売場面積は150坪、競合店は400坪程度と倍以上の差がありました。

圧倒的に不利な状況だったこともありますが、なんとか勝ちたいと思っていたこともあり、競合店調査は頻繁に行っていました。

まず、自分の店の開店準備が終わったらライバル店の競合店調査、昼休みに外食に出かけるついでに競合店調査、というのが定番のパターンで、色々と悩んでいる時はそれに加えて仕事帰りにも競合店調査をしていました。

主任になり立てで神経質になっていたこともありますが、かなり頻繁に競合店調査をしていたのを記憶しています。

競合店調査で何をしていたのか、結果がどうなったのか、などをここに書くことは差し控えますが、興味がある方は、お会いした時にでも直接ご質問いただくか、メールででもご質問ください。

令和3年5月16日

 

競合店調査をしないとどうなるか?

色々な小売店のアドバイスなどをさせていただくことが多いですが、その際、必ず質問することがあります。

ひとつは、「当店にとって一番の競合店はどこになりますか?」

もうひとつは、「その競合店を最近ではいつ調査しましたか?」

このふたつの質問をします。

この質問に迷いなく「ここの店が競合店です!」「毎日、調査にいっています」と回答する経営者や店長のお店については、大抵、売上が良かったり、悪いなりに善戦されていることが多いです。

逆に、「どこが競合店かなぁ、あんまり意識してないです」「競合店は認識しているけど調査はほとんどしていません」と回答される場合は、業績が芳しくないことが多いように思います。

競合店を認識していない、調査をしていないということは「目を閉じてボクシング」をしているようなもので、相手が目を開けていれば(当店を調査していれば)、一方的に殴られてしまいます。

当然、勝てる試合が勝てないことになります。

最初に質問する理由としては、競合店を意識しているかどうかで、「そのお店の経営姿勢やポテンシャルを図る」という意味があり、その後のアドバイスの方向性を大きく変えるようにしています。

競合店調査は誰にでもできることですから、お店の改善をする第一歩として、取り組んでいただけたらと思います。

 

令和3年5月15日

 

競合店調査を店舗活性化に活かす3つのポイント

これまで3回にわたって「競合店調査」について紹介してきました。競合店調査を行うことで、市場の中における競合店のポジションや競合店の取り組みが明確となり、競合店との競争に打ち勝つための施策を考えることが可能になります。

これまでの内容を競合店調査を店舗活性化に活かす3つのポイントとしてとりまとめ、国内利用率No.1の電子チラシサービスのShufoo!様で。コラムを執筆させていただいているので、興味のある方はご覧いただけたらと思います。チェックリストなども掲載していますのでご活用ください。

Shufoo!コラム「競合店調査の実践的知識~競合店調査を店舗活性化に活かす3つのポイント」

競合店調査は「ライバルを知る」「自店を知る」ことで、商圏における競合店との戦いに勝ち抜くための第一歩の取り組みであり、従業員のモチベーションアップにもつながります。リンク先のコラムを読んでいただき、ぜひ、定期的に取り組んでみてください。

令和3年4月15日

競合店調査で調べる必須項目~店内編

競合店調査を行う際、店外から見た調査の次に店内の調査を行います。店外を見ただけでもいろいろなことを知ることはできますが、店内を見ることで品揃えやサービスなど、より具体的な競合店の様子を知ることが可能となります。

また、店内の様子は短期間で変化することから、継続して競合店調査を行う際には店内の調査だけを行う場合が多いのも特徴です。それだけ店内の調査は重要で、自店の改善活動を行うときに有効な手法になると言えるでしょう。

詳しい内容は、国内利用率No.1の電子チラシサービスのShufoo!様で。コラムを執筆させていただいているので、興味のある方はご覧いただけたらと思います。

Shufoo!コラム「競合店調査の実践的知識~競合店調査で調べる必須項目~店内編」

まず、店舗全体から見る視点では「お客様の様子」「店舗の利便性」「重点部門」の把握が重要になります。次に、部門別の売場を見る視点では「部門全体のイメージ」「品揃えの状況」「部門のこだわりや衛生管理の状況」を把握していきます。最後に、販売促進、サービスの視点では「店舗独自の工夫」「店舗運営上のポリシー」「ターゲットとしている顧客」などを把握していきます。

これらの調査に取り組むことで、競合店の「商品面やサービス面での取り組みや特徴」が明確となり、店外の調査結果と組み合わせることで、地域における競合店のポジションが明確になっていきます。自店と比較することで「強化する部門やカテゴリーの見直し」「競合店向けの品揃え対策」「価格設定の見直し」「販売促進やサービス内容の見直し」など、具体的な競合店対策を検討することが可能です。店舗改善の第一歩として取り組んでみては如何でしょうか?

令和3年4月14日

競合店調査で調べる必須項目~店外編

競合店調査を行う際、まずは店外から見た調査を行います。商圏内における競合店のポジションを把握するとともに、お客様から見た店舗の外からの様子や利便性を把握することで、自店の改善に活かせる情報として整理することが可能となります。

まず、商圏から見る視点ですが、商圏とは「お客様が来店する範囲」になります。競合店調査を行う際には、まず、自店の商圏と思われる地域にある競合店が、商圏全体から見てどのようなポジションに位置するのかから調査します。

また、店内を調査する場合、「生鮮食品に強い店」「店舗が広くて品揃えが圧倒的な店」など店舗そのもののイメージを把握していきますが、商圏全体から見る視点としては「駅やバス停からの距離」「主要道路からのアクセス」「店舗周辺の来店阻害要因(線路、河川)」「道路の通行量と時間帯別の混雑具合」といった来店に至る交通利便性や、周辺に住んでいる住民の状況(高齢化率、ファミリー層の割合など)を調査し、地域に住むお客様が外側から見た視点でのイメージを把握してみましょう。

さらには、自店との類似性が高い競合店が、最も競合要素の強い「重点競合先」となります。自店と業態や品揃えが類似した店舗が競合先となりますが、その中でも「重点競合先」と設定した店舗は念入りに調査を行うと良いでしょう。

詳しい内容は、国内利用率No.1の電子チラシサービスのShufoo!様で。コラムを執筆させていただいているので、興味のある方はご覧いただけたらと思います。

Shufoo!コラム「競合店調査の実践的知識~競合店調査で調べる必須項目~店外編」

次に、商圏全体から見る視点では「地域に住むお客様から見たポジション」の把握が重要になります。次に、店舗の外観から見る視点では「お客様から見た店舗の視認性」を調査し、店舗に付随する施設から見た視点では「駐車場の利便性や他のテナントとの相乗効果」を把握していきます。最後に、近隣の施設との関係性から見る視点では「他の商業施設や公共施設との相乗効果」を見ていくことで、競合店だけでは無く、周辺からの人の動きを把握していきます。

これらの調査に取り組むことで、地域の商圏における競合店の位置づけが明確となり、自店と比較することで、「ターゲット顧客の見直し」「看板の設置場所の見直し」「チラシの配布エリアの見直し」など、具体的な競合店対策を検討することが可能になります。店舗改善の第一歩として取り組んでみては如何でしょうか?

令和3年4月13日

競合店を調査するときの基本的なポイントとは?

孫子の兵法に「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という言葉がありますが、これは敵と自分のことをしっかりと把握しておけば、何回戦っても負けないという意味です。競合店に勝つには、まず「負けないこと」が大切です。

隣の国を攻め込んで領地拡大を目指す戦国シミュレーションゲームがありますが、これは情報収集して努力すれば勝てるから面白いのですが、敵国の情報が見られなければ、出たとこ勝負で勝てるか勝てないかわからないので面白くありません。

ライバルの情報を調べ、それに合わせて対策を講じる。これは、シミュレーションゲームでも実際の商売でも共通する「勝利の必須事項」です。

小売店でアドバイスを行う際、社長や店長の方に「最近はいつ競合店を見に行きましたか?」と聞いても、「ほとんど行ってない」と回答されることも多いです。理由を聞くと「狭い地域で顔見知りだから」「時間が無いから」などの声が返ってきます。

しかし、目をつぶって戦っている状況では勝てる戦も勝てません。商売はゲームでは無いリアルな戦いだからこそ、競合店調査が重要です。

現実世界では、ライバルも競合店調査をしてきます。つまり、自分が競合店調査をしなければ一方的に負けてしまう可能性もあるので、なおさら競合店調査が重要だと言えるでしょう。

詳しい内容は、国内利用率No.1の電子チラシサービスのShufoo!様で。コラムを執筆させていただいているので、興味のある方はご覧いただけたらと思います。

Shufoo!コラム「競合店調査の実践的知識~競合店を調査するときの基本的なポイント~」

孫子の兵法の「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」に続く言葉の中に、「彼を知らず己を知らざれば戦ふ毎に必ず殆うし」という言葉があります。これは、敵のことも自分のことも知らなければ必ず負けるという意味になります。どの店舗も負けたくありませんし、生き残りを掛けて必死に努力をしています。勝利への第一歩として競合店調査に取り組んでみましょう。

令和3年4月12日