私の志集~現在の状況

「私の詩集」についての、今現在(2021年)の情報になります。

知人から教えていただいたのですが、「私の志集」の活動については、2019年9月で活動を終了されたとのことです。

そのため、もう、新宿西口の「あの柱」に行っても、「志集」を買うことはできません。

37年間、路上で「私の志集」を販売されていたとのことでした。この期間の長さは「伝説」にも成り得ますし、「志」そのもののような気がします。

私が購入した時は300円、最後は400円だったようですが、37年という月日の長さを考えると、良心的だと思います。

もう、新しい「私の志集」を読むことはできませんが、1度だけでも購入することができて良かったと思います。

長い期間、大変お疲れさまでした。

令和3年9月10日

私の志集⑤

新宿西口の「あの柱」の近くで、ついに「私の詩集」を販売している人に話かけることができました。

「志集を一冊ください!」と私が言うと、「私の志集」の方は驚いたような表情で「はい!」と答えてくださいました。

鞄の中からゴソゴソと「志集」を出すと、過去のバックナンバーと合わせて説明していただけました。

当たり前ですが、お話をすると普通の方でした。

志集を読んでみると、内容もなのですが、いつから志集を販売しているのかなど、いろいろなことがわかりました。

どうやら、この時点で20年以上!志集を製作して販売されているようでした。

販売物ですので、内容についての説明は差し控えますが、内容的にはメッセージ性を感じたり、私の地元の広島に関係するような感じもしました。

やはり「詩集」と言うよりは、「志集」の方が適切な気がしました。

志集を購入してから、今現在で17年が過ぎてしまいましたが、ネットで見る限りでは最近まで活動を続けられているようでした。今は新型コロナもあるのでどうなっているのかわかりませんが・・・

恐らく、30年以上、東京のどこかの空の下で志集を販売されているのだと思いますが、決して儲けるためにしていることでは無さそうですし、楽な仕事でも無いですし、費やした月日の長さを考えると、やはり、何かの「志」を感じます。

しばらく東京に行っていませんが、また、機会があれば新宿駅西口の「あの柱」に出掛けてみたいと思います。

ネットで検索すると、私の志集の方とお会いした人は「10年前に見た時と変わらない」ようなことを書いていることが多いです。これは、私も感じたことですし、ちょっとした伝説になった要素の一つだと思います。

新型コロナウイルスもあって、もう販売されていないかも知れませんが、いつまでも「志」を続けて欲しいな・・・と思っています。

令和3年9月9日

私の志集④

この時は、新宿駅西口の雑踏の中、11年前とまったく変わらずに真っすぐと前を見つめて立っていた「私の志集」の方から、「志集」を購入することはできませんでした。

友人と一緒に「私の志集」の方の横を通り過ぎてから数か月後、私はその時の出来事をすっかりと忘れたまま新宿に出掛けていました。

たまたま、ひとりで新宿に出ていて少しお酒も入っていました。偶然、新宿西口の「あの柱」の近くを歩いていました。

いつか見た風景を見ながら「私の志集」を思い出し、「今回、見かけたら志集を買おう!」と心の中で決意し、「あの柱」に近づいて行きました。

少し遠くからでもわかります。「私の志集」の方が前と同じ様子で立っています。

この時は私の決意が強かったのか、お酒の勢いもあったのか、柱の前に立つ方の前に辿りつき、話しかけることができました。

「志集を一冊ください!」

「私の詩集」の方は驚いたような表情で「はい!」と答えてくださいました。

どこかの遠くを真っすぐと見つめていた視線が、私のすぐ目の前に降りてきた時の不思議な印象を今でもはっきりと覚えています。

ついに「私の志集」の方に接触することができました。

令和3年9月6日

私の志集③

「私の志集」の場所から立ち去った後、友人と話をしました。

私が大学4年の時に見かけた「私の志集」の方が実在したことが判明しました!

夢では無く、現実だったんだな・・・と感慨深かったことを思い出します。

気になったのは、11年前にお見かけした時と見た感じが変わっていないということで、見た目の年齢も服装も同じような印象でした。

まるで、新宿西口のあの柱の前だけ、時間が止まっているかのようでした・・・

今日は突然の再会?で慌ててしまい、「私の志集」を購入することは難しかったのですが、やはり何が書いてあるのか読んで見たい!という話になりました。

今から引き返すのは、勢いを失ってしまい、ちょっと難しいので、日を改めてチャレンジしてみようということになりました。

とは言いながらも、東京での研修も後半に入り、実習が増えて忙しくなってしまい、なかなかチャレンジする機会がありませんでした。

令和3年9月4日

私の志集②

社会人になり、1年間、研修のために東京に住むことになりました。

2004年頃になります。(今現在、2021年からだと17年前になります)

東大和市という町に住んでいたのですが、その町は新宿と電車が繋がっているので、どうしても新宿に行くことが多くなりました。

その日は、同じ研修を受けていた友人と新宿で飲んでいたのですが、ふと、「私の志集」のことを思い出しました。

新宿駅の西口、小田急ハルクのあたりにね・・・」と大学生の時の不思議な体験を友人に話したところ、「東京に住んでいても聞いたことも見たことも無いね。見に行ってみる?」と前向きな意見が出てきたので、ちょっとお酒に酔っていたこともあり、勢いで一緒に行ってみることにしました。

大学4年の1993年からは、10年以上の月日が経っています。

当時の記憶を思い出しつつ、新宿駅西口にある、あの柱に向かって歩いていきました。

程なく到着すると、10年前とまったく同じ風景がありました。全体的に黒い服装で、小柄な女性が「私の志集 300円」と書いたボードを持って、まっすぐ前を見つめて立っていました。

「あれ?女の人が当時と変わっていない!」

頭の中で10年前の記憶と照らし合わせて、少し混乱したのを覚えています。

その女性の方と目が合ってしまい、私は思わず立ち止まってしまいましたが、友人に促され、その時はその場を立ち去りました。

令和3年9月3日

私の志集①

新宿駅の西口で「私の志集」を販売されている方をご存知でしょうか?

「私の詩集」では無くて「私の志集」になります。

ある意味、「都市伝説」になっているようです。(インターネットで検索したら色々と情報は出てきます)

私が初めて「私の志集」を販売されている方をお見掛けしたのは大学4年の時になります。卒業が近くなって時間がある時に東京や鎌倉を旅行した時になるので、1993年になると記憶しています。(今現在、2021年から見ると28年前になります)

その日は、慣れていない新宿の街をひとりでふらふらと歩いていたと思います。時間は21時くらいだったと思いますが、新宿駅に向かって歩いていると柱の陰に女性の方が立っているのを見かけました。

全体的に黒い服装で、小柄な女性が「私の志集 300円」と書いたボードを持って、まっすぐ前を見つめて立っていました。

当時、ハタチそこそこで田舎者の私は、ただただ驚いただけで、速足で通り過ぎたことを覚えています。東京にはいろんな商売があるなぁ・・・と思いました。

ほんの一瞬の出来事でしたが、新宿のひと波に逆らって、まっすぐ前を見つめる姿が印象的で、長い間そのことを忘れることはありませんでした。

東京の友人などに聞いても、「知らない」という人が多く、「知っている」という方も「見たことは無い」とのことで、私のように実際に「見たことがある」という人には会ったことがありませんでした。

もしかしたら、夢だったんだろうか・・・と思っていた頃もありました。

令和3年9月2日