持続化補助金の変更点

本日、令和4年6月3日は小規模事業者持続化補助金の締切でした。

商工会を経由してのご支援で、何件かをお手伝いしましたが、今回の申請からいくつか変更点があるので注意が必要です。

締切なので、今更遅いのですが、次回からの参考までに。

色々と変更点はありますが、一番、影響が大きいと思われるのは、補助金の新たな費目として「ウェブサイト関連費」が登場したことです。

今まで、ホームページ作成に掛かる費用は「広報費」に入っていましたし、補助金の上限50万円(通常枠の場合)の中で予算を使えていましたが、今回から、上限が補助限度額の1/4、つまりは12万5千円になりました。

また、ウェブサイト関連費は「ウェブサイトや EC サイト等の構築、更新、改修をするために要する経費」と書いてあり、SEO対策や動画作成なども含まれています。

普通、ホームページ制作費は12万5千円ではまったく足りない(2/3でも)ことが多いですし、ホームページ制作会社に見積もり依頼をしたらとりえず75万円(2/3が50万円)で出てくることも多いと思いますので、今までと同じ考え方で申請すると、後で困ることになりそうです。

また、「ウェブサイト関連費のみによる申請はできません」と公募要領に記載されているので、これも注意が必要です。

ホームページ制作会社の方にも知らない人が多いと思いますので、事前にこの旨をお伝えして、適切な予算での補助金活用を考えましょう。

令和4年6月3日

事業再構築補助金申請時の注意点

事業再構築補助金の4回目の締め切りが令和3年12月21日に近づいています。

事務局のホームページに申請時の注意点がでていました。

申請時の不備が多いとのことなので、しっかりと確認して申請手続きを進めましょう。

よくある交付申請の不備を紹介しているホームぺージ

締め切りまで、あと一週間になりました。

申請手続きに不備が無いように万全の注意を払いましょう。

令和3年12月14日

事業再構築補助金についての所見

先日の事業再構築補助金の第三回の採択結果を見ての所見です。

第二回と同じように、通常枠の採択率は40%程度、緊急事態宣言特別枠の採択率は70%強となりました。

通常枠と緊急事態宣言特別枠とでは、もはや別の補助金と言ってよいほどの採択率の差があります。

難易度が大きく異なるので、事業者様自身で作成するにしても、専門家に依頼するにしても注意が必要ですね。

また、採択の中身を見てみると、どうしても「王道の内容」は採択されやすいと思います。

王道と言うのは、「コロナで困っているから、どうしても新しいことに取り組む必要がある」という内容になると思いますが、「もともと取り組みを考えていたが、補助金が使えるなら申請してみよう」という感じで申請書を作成する場合は、どうしても説明が多くなり、「こじつけ」のように見えてしまうとおもいます。

説明を多くしなければ伝わらない取り組みより、シンプルで説明が少なくても伝わる取り組みの方が採択されやすい気がします。

次回、第四回目がどのような結果になるかわかりませんが、様子を見ておきたいと思います。

令和3年12月10日

第三回公募:事業再構築補助金の採択結果が公表されました!

先日、11月30日に事業再構築補助金第三回公募分の採択結果が公表されました。

緊急事態宣言特別枠採択結果

通常枠の採択率は40%程度、緊急事態宣言特別枠の採択率は70%強となっています。

どちらも、前回の第二回公募分と同程度の採択率となっているようです。

前回同様に「緊急事態宣言特別枠」の採択率である74%程度は、補助金の中でも採択率は高い状況となっていますのでおススメだと思います。

第四回目の締め切りが12月21日18:00になっていますので、早めに準備を進めましょう。

令和3年12月8日

第二回公募:事業再構築補助金の採択結果が公表されました!

先日、9月2日に事業再構築補助金第二回公募分の採択結果が公表されました。

緊急事態宣言特別枠採択結果

通常枠の採択率は40%弱、緊急事態宣言特別枠の採択率は70%台後半となっています。

どちらも、前回の第一回公募分より10%程度は採択率が上がっているようです。

特に「緊急事態宣言特別枠」の採択率である70%台後半は、補助金の中でも採択率は高い状況となっていますのでおススメだと思います。

第三回目の締め切りが9月21日18:00になっていますので、早めに準備を進めましょう。

令和3年9月5日

GビズIDを活用しましょう!

先日、「GビズIDセミナー」を担当させていただきました。

「GビズID」は、補助金の申請や、様々な行政サービスをインターネット上で行うことができるサービスで、アカウントを取得することで複数の行政サービスを利用することができます。

「持続化補助金」「ものづくり補助金」「IT導入補助金」などの補助金申請、「経営力向上計画」「事業継続力強化計画」などの事業計画の認定申請社会保険の手続き飲食店の営業許可申請などをインターネットで行うことが可能となります。

手続きは下記のホームページでできます。

GビズIDトップページ

これにより、様々な行政手続きを「電子申請」することができるようになるのですが、ちょっと面倒な気もします。

しかし、電子申請になると郵送などの手間がなくなるので効率的ですし、行政の窓口が空いている時間を気にしなくても良いですし、基本的な会社の情報を毎回入力する必要もなくなりますし、書類への押印なども不要になります。

これにより、時間が有効活用できますし、コスト削減にもつながります。

セミナーではパソコンを準備し、その場で一緒に登録を行う形式で進めました。パソコンに不慣れな参加者様もいらっしゃいましたが、それでも頑張ってみなさん登録手続きを済ませることができました。

登録完了には2週間ほど時間がかかりますので、補助金などの申請を目指している方は、早めに手続きをしておきましょう。

令和3年8月8日

事業再構築補助金「第3回公募」の変更点について

事業再構築補助金「第3回公募」が始まりました。

今回、公募要領に何点か変更点があります。

第3回公募での主な変更点

変更点としては、「最低賃金枠の創設」「通常枠の補助上限枠の見直し」などがありますが、今回の注目の変更点は「新規性要件の見直し」です。

今回の公募要領では『本補助金を活用し、新たに取り組む事業の「新規性」の判定において、「過去に製造等した実績がない」を「コロナ前に製造等した実績がない」に改める』と記載されています。

「過去に製造等した実績がない」「コロナ前に製造等した実績がない」では、大きな違いがありますし、事業者さんによっては要件が緩くなったと言えるでしょう。

新規性の要件で申請をあきらめた事業者様、申請の要件を満たさないことが原因で不採択になったと思われる事業者様については、もう一度、申請を目指してみては如何でしょうか?

令和3年8月3日

事業再構築補助金の記載事例について

事業再構築補助金ですが、不採択が多いので「どのような申請書を書けば良いのか?」と質問されることがあります。

私自身は支援先様が採択されたので、口頭ではアドバイスや説明はできますが、原本の申請書をお見せすることは守秘義務もあるので難しい状況です。

ホームページで探すと「採択された申請書」を販売している先もあるようです。

そうした中、公式のホームページで申請書の記載例が公開されました!

第1回公募における採択事例紹介「事業計画書」

こちらのページでは、類型分野別の「事業計画書」の記載例が紹介されています。

今現在は貴重な情報になりますので、参考にして準備を進めましょう。

令和3年8月2日

戦場に適切な武器とは?

前回、補助金申請時の加点要素の例えで「鎧」「兜」などの「防具」について書きましたが、その流れで「武器」について書きたいと思います。

戦国時代、武士の武器と追えば「日本刀」というイメージがありますが、実際に戦場で使用されていたものは「槍」だったようです。

確かに「一番槍」という言葉は聞きますが、「一番刀」と言う言葉は聞いたことがありません。

鎌倉時代には「弓矢」が武器の主力でしたが、戦国時代には「槍」が主力になりました。これは、防具の防御力が上がったことなども影響しているのかもしれません。

織田信長の頃には、鉄砲が登場して目立ちますが、絶対的な量が足りないですし、地上でも馬上でも使用でき、刀より間合いの長い槍が重宝されるのも当然だと思われます。

また、実際の戦場では投石などもされていたので、刀による怪我よりも、投石による怪我の方が多かったかもしれません。石の場合、コストが安い上に扱いやすく、射程距離もそこそこあるので有力な武器だったようです。

補助金申請の加点要素が「防具」だとすれば、申請書や事業計画そのものは「武器」になると思います。なんとなく人から聞いたら「刀」がカッコ良いと言われるかもしれませんが、意外と「石」でも戦えるかもしれません。

武器の場合、コストと効果のバランスが大切になります。

補助金申請の準備を行う場合、コストをかける方法、コストを掛けずに自分自身で取り組む方法など、色々あると思います。刀、槍、石のようなイメージに惑わされることなく、適切な武器を選択して戦いに臨んでいただけたらと思います。

令和3年7月10日

備え無しで戦に臨むとどうなるか?

先日、支援機関からの依頼で事業者さんから補助金申請の相談をお受けしました。

ご自身で申請書を作成されていましたが、急に申請を目指した様子で、まだまだ準備が必要な状況でしたが、可能な範囲でアドバイスをさせていただきました。

ただ、結論として「今の状態では採択されるのは難しい」と説明させていただきました。

申請書の内容、事業計画については、もしかしたら徹夜してブラッシュしたら良くなるかもしれませんが、準備期間が無いままで申請を行うと多くの場合、加点を受けることができないことがあります。

補助金を申請する際、事前に「経営革新計画」「経営力向上計画」「事業継続力強化計画」などの承認や認定を受けていると加点を受けることができます。(加点の要素は補助金によって異なるので、公募要領を良くご確認ください)

加点については、極端に言えば「白紙でも点が付く」わけですから、あった方が良いのは明白です。

戦支度でいえば、「兜」「鎧」「具足」などになると思います。

どれだけ切れ味の良い刀や槍を持っていたとしても、防具を持っていなければ宮本武蔵や佐々木小次郎のような剣豪であれば無事かもしれませんが、普通、防具が無いまま戦に行けば怪我をします。

恐らく、戦慣れした武士であればあるほど、防具などの備えは万全だと思います。

補助金申請に置き換えれば、何度も補助金を申請している戦慣れした企業は、事前に加点を受ける準備をして戦に臨むと思います。

逆に、補助金を申請した経験が少ない企業ほど、事前に加点を受ける準備をせずに戦に臨むと思われます。

双方が戦場で合えば、戦いの結果は火を見るよりも明らかです。

備え無しで戦に臨むとどうなるか?を考え、勝率を上げるためにもしっかりと準備をすることをおすすめします。

令和3年7月9日