ホテルのサービス事例について⑨

【荷物を送る時の話】

今から20年前に宿泊した「オテル・リッツ・パリ」での経験の続きです。

ホテルでのサービスでは無く外での話になります。

オテル・リッツ・パリをチェックアウトした後は、スペインのバルセロナに行く予定だったので、ホテル滞在中に荷物を宅配することにしました。

パリ市内にある宅配業者に荷物を持って行くと、既に日本人の若い男女がいて、手続きをしていました。

後ろから見ていると、お店の方から色々と厳しい口調「ホテル名と住所を書いてください!」「えっ、住所覚えてないんですか!」と言われていて、後ろで震えながら待っていました。

自分たちの番になり、「怒られながら手続きするのかなぁ・・・」と思いながら手続きを行いました。

同じように「ホテル名と住所を書いてください!」と言われ、「リッツなんですけど、住所がわからないです・・・」と答えたこころ、「あっ、リッツですか!それでしたら存じ上げております!」と話が済んでしまいました・・・

態度が違うのもなんだかなぁ・・・と思いましたが、ホテル名の威力に少し驚いたのを覚えています。

令和3年12月4日

ホテルのサービス事例について⑧

【ルームサービス~後編】

今から20年前に宿泊した「オテル・リッツ・パリ」での経験の続きです。

翌日の朝食は、レストランで食べるか、ルームサービスかで選択ができるようなので、ルームサービスを選択することにしました!

リクエストできる時間を過ぎていましたが、用紙をドアのノブに用紙をぶら下げておいたら用紙が無くなっていたので注文はできたようです。

翌朝、部屋の呼び鈴がなります。

ドアを開けるとスタッフの方が食事を運んできてくれています。

部屋に入ると、感じよく、料理の説明を丁寧にしてくれました。

スタッフの方が退室した後、料理を見てみるとなんとなくおかしい感じです。

あまり覚えていないのですが、明らかに注文を間違えているような感じ、例えば牛乳とオレンジジュース、オムレツと卵焼きを一緒に注文しているような重複して注文した感じがします。

英語やフランス語の用紙だったので適当に〇をつけた結果なのですが、スタッフの方にはにこやかに対応していただいて恐縮してしまいました・・・

量はいささか多くなってしまいましたが、美味しかったので全て食べてしまいました。

食事が住んだ後、荷物をまとめてチェックアウトしてホテルを後にしました。

レストランにインロック、ルームサービスと、いろいろと失敗をしてしまいましたが、あまりにも感じの良い対応だったので、快適に滞在することができて感激してしまいました。

これが日本のホテルだったら、恐らく失敗をすることもないですし、心細いことも無いでしょうから、ここまで感激することは無かっただろうと今でも思っています。

令和3年11月28日

ホテルのサービス事例について⑦

【ルームサービス~前編】

今から20年前に宿泊した「オテル・リッツ・パリ」での経験の続きです。

ホテル内にある、有名なレストラン「レスパドン」での食事を終え、「インロック」も乗り越えて部屋に戻りました。

部屋に戻ると、翌日の朝食のリクエスト用紙があることに気づきました。

朝食は、レストランで食べるか、ルームサービスかで選択ができるようです。

せっかくの経験なので、ルームサービスを選択することにしました!

英語やフランス語で書いてある用紙を見ながら、良く分からないまま選択肢を選んでいきます。

当時、スマートフォンはありません。わからないことがあっても調べる手立てはありません。

何とか用紙を書き終えましたが、よく見るとリクエストできる時間を過ぎています。

あー、困ったな・・・と思いましたが、「オテル・リッツ・パリ」だから大丈夫だろう・・・と楽観的に考え、指定されているようにドアの外側のノブにぶら下げておきました。

指定された時間を過ぎているので、「用紙を取りにこないだろう」と思い、あまり期待せずに待ってみることにしました。

ドアのノブに用紙をぶら下げて少しして、「まさか、まだ取りに来てないだろう」と思って、そっとドアを開けて確認すると、既に用紙は無くなっていました。

恐らく、5分から10分だと思います。

まったく気配無く、用紙は回収されていました。

あまりのスピードに驚くとともに、まったく気配が無かったことに驚きました。

もしかしたら、カメラで確認しているのかもしれませんが。

そういうわけで、とりあえず「ルームサービスの注文」を終えることができたようです。

さて、朝食は本当にルームサービスになるのか?とちょっと期待しながら就寝することにしました。

令和3年11月27日

ホテルのサービス事例について⑥

【インロック】

今から20年前に宿泊した「オテル・リッツ・パリ」での経験の続きです。

ホテル内にある、有名なレストラン「レスパドン」での食事を終え部屋に戻ると手元にカードキーがありません。

そう、部屋にカードキーを置き忘れる「インロック」をしています。

日本国内ならともかく、外国で、しかも「オテル・リッツ・パリ」です。これはかなり恥ずかしいことになります。

仕方なく、フロントに行ってカタコトの英語で「鍵を部屋に忘れました」というと、「部屋番号は何番ですか?」と質問されます。最低なことに部屋番号も覚えていません。

続けて、「部屋番号を覚えていません」と答えると、「お名前を教えてください」と質問があり、無事に新しいカードキーを出していただけました。

これも、まったく珍しくないように見えますが、この時の全ての対応がにこやかで、「あたりまえ」のように対応していただけました。

全ての対応でわかりやすい英語で、優しく対応していただけたので、まったく恥ずかしい思いや嫌な思いをすることはありませんでした。

この時の旅行では、他のホテルにも宿泊しており、部屋に絵葉書を忘れて取りに帰ったり、お店の予約をお願いしたりと、色々とフロントのお世話になることがありましたが、こんなに普通ににこやかに対応していただけたのは初めてでした。

母国語の国のホテルであれば、何も感じることはなかったのだと思いますが、言葉が不便な外国でこそ、「親切なサービス」「暖かい対応」は身に染みたのだと思います。

日本国内であれば、こんな気持ちにはならなかっただろうと思います。

令和3年11月26日

ホテルのサービス事例について⑤

【レストラン「レスパドン」~後編】

今から20年前に宿泊した「オテル・リッツ・パリ」での経験の続きです。

ホテル内にある、有名なレストラン「レスパドン」がに入り、着席してメニューを見ましたが、何が何だかよくわかりません。

「さて、どうしたものか・・・」と考えているとスタッフの方がにこやかに話しかけてくれました。

これが魚料理、これが肉料理、といった説明を受け、私と妻とで各々、肉料理はこれ、魚料理はこれと、別の料理を注文をしてみました。

すると、スタッフの方から、「料理がお客様には多すぎるので、あなたは魚料理、あなたは肉料理、と別に注文した方が良い」とアドバイスしてくれました。

フランス料理のイメージで「量が少ない」と思っていたこともあり、肉も魚もと注文してしまいましたが、それぞれ量がしっかりとあり、アドバイス通り注文したら満腹になりました。アドバイスが無かったら、食べ切れなかったと思います。

レストランサイドの売上を考えたら注文を減らすようにアドバイスしなくても良いわけですから、なかなか親切だと思いました。

あと、凄いなと思ったのは、「一度も、水がカラにならなかった」ことです。

ハウスワインのボトルも注文して飲みましたが、やっぱり水もたくさん飲んでしまいます。内心、無くなると頼むの嫌だな・・・と思っていたのですが、適切なタイミングでスタッフの方が現れて水を注いでくれます。

しかも、近くで見られている気配はまったくありません。

他にもたくさんの来店客がいる中、どうやって把握しているのか不思議な気持ちになりました。

なんでもないことのように見えますが、私は他の店でこんなことを思ったことはありません。

食事の方ですが、当時、29歳で食経験が乏しかったこともあるとおもいますが、とんでもなく美味しかった記憶が残っています。

最後に、紅茶と一緒に食べたお菓子も美味しかったです。

なんとなく不思議な気持ちになりながら、満足した気持ちで食事を終えて部屋に戻りました。

令和3年11月25日

ホテルのサービス事例について④

【レストラン「レスパドン」~前編】

今から20年前に宿泊した「オテル・リッツ・パリ」での経験の続きです。

ホテル内には、有名なレストラン「レスパドン」があります。ミュシュランは2つ星になります。

もともと、「オテル・リッツ・パリ」は、スイスのホテル経営者セザール・リッツと料理人のオーギュスト・エスコフィエの協力のもと設立されています。

このオーギュスト・エスコフィエは、伝説の料理人で、「近代フランス料理の父」とも呼ばれているそうです。

ちなみに「ピーチ・メルバ」「牛ヒレ肉のロッシーニ風」はオーギュスト・エスコフィエが考案した料理として知られています。

「レスパドン」は、このような伝説的シェフの教えを受け継いだレストランとして有名で、となりに料理学校もあるそうです。

ホテル内に、このような有名なレストランがあるので、せっかくの機会なので場違いとは思いながらも、フロントに夕食の予約をお願いすることにしました。

予約はカタコト英語でもスムーズで、運良く席を確保することができました。服装がちょっと気になりながらもお店に向かいました。

レストランに入ると、素晴らしい店内装飾と高級な雰囲気で、ちょっと圧倒されましたが、やさしくテーブルに案内していただけました。

着席後、メニューを見ましたが、何が何だかよくわかりません。

「さて、どうしたものか・・・」と考えているとスタッフの方がにこやかに話しかけてくれました。

少し長くなったので、続きは次回にします。

令和3年11月24日

ホテルのサービス事例について③

【オテル・リッツ・パリ】

今から20年前、「オテル・リッツ・パリ」に1泊だけ宿泊しました。

建物自体、歴史的建築物のようですし、外から見ても凄そうですし、中に入っても博物館と言うか宮殿のような感じです。

単に綺麗で豪華というのではなく「歴史がありそう」という感じです。

また、自分たちを除いて、お客様はお金持ちそうな上品な方が多かったです。正直、ホテルに入った瞬間に「場違いなところに来た」と思いました。

それなりの高級ホテルのロビーに行ったことはありますが、ここまで「場違い」と思ったことは、今でもありません。

こそこそと目立たないようにフロントに行って手続きを済ませたのですが、当たり前といえば当たり前なのですが、温かく迎えていただけました。

東洋人ですし、年齢も29才と若かったですし、英語もロクに話せませんし、適当に扱われてもしかたないな・・・と思っていましたが、そんなことは無かったです。

丁寧にわかりやすい英語で対応していただき、ホテル内の施設を案内しながら部屋まで案内していただけました。

緊張したので、部屋について冷や汗がでたことを覚えています。

部屋についてお手洗いに入ると、見慣れないヒモが天井から降りています。丁度、電球のスイッチのヒモを太くしたようなものです。

ひっぱったら水でも出てくるのかな・・・と思いひっぱってみると、「ピンポーン」と音がなります。

「あっ、しまった!」と思いましたが、すぐに部屋をノックする音がして、ドアを開けると執事みたいな人が立っています。

間違えたことをお詫びすると、にこやかに帰って行かれましたが、まったく嫌そうにされていなかったのも印象的でした。

なんてことないような話ですが、この前にも後にも別のホテルに宿泊していた時には、少なからず嫌な思いもしましたり、面倒くさそうに対応(悪気があるような感じでは無く普通に)されることもあったので、ちょっと感動しました。

先方からしたら「マナーを知らない外国人」だったと思うのですが、本当にやさしく対応していただけたことに驚きました。

令和3年11月23日

タペストリー

22~23年ほど前、サラリーマン時代に初めて海外の出張でアメリカに行きました。

実は、これが初めての海外旅行になりました。

サンフランシスコのスーパーマーケットを視察した後、オレンジ農園を視察するために飛行機でフレズノに移動しました。

フレズノでは日本人の方が栽培しているオレンジ農園に行きましたが、キチンと剪定されて葉や果実に陽が当たるように栽培されているので、果実がとても甘かったことを記憶しています。

食べたことが無いくらい甘く、ガイドさんが手や口を汚しながら必死に食べていたのを思い出します。私も食べましたけど。

フレズノからは、翌日の視察のためにロサンゼルスに向かったのですが、「アメリカらしい景色を見よう!」という上司の配慮?もあり、貸し切りバスで移動をしました。

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なかなかの距離で時間が掛かりましたが、「ぶどう畑が広いなあ」とか「シエラ・ネバダ山脈の山頂に雪が見えるなあ」とか、アメリカらしい景色を見ながら過ごしていました。

そのころ、遊佐未森さんの「ECHO」というアルバムがでていたので、ヘッドフォンで聴きながらバスに揺られていました。

その中の一曲「タペストリー」の冒頭には、

遠く、森の上に浮かんだ
雲が動きながら、透きとおってゆく
まっすぐな道を
今、たどれば空にとどく

という歌詞がありまして、今までは何となく聞いていたのですが、広大なアメリカの景色を見ていたらピッタリとハマってしっくり来たのを覚えています。

日本ではピン!ときませんが、地平線のある広大なアメリカでは、まっすぐな道を辿っていくと空にたどり着きそうです。

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※この写真はフリー素材でイメージの写真です。当時はデジカメが無かったので写真が残ってないです。

これ以来、この「タペストリー」はお気に入りの一曲です。もちろん、歌詞全体もエモーショナルで良い感じなのでおススメです。

令和3年8月17日

 

新型コロナ前の台湾訪問④

ついに1月1日、台湾訪問の4日目、最終日です。

前日、無事に高層ビル「台北101」の年越しカウントダウンイベントを見ることができたので、今日は日本に帰国するだけです。

1月1日と言えば「初詣だろう」と思い立ち、少しだけ時間があるので、台湾で有名なお寺、龍山寺(ロンシャンスー)へ行くことにしました。台湾の方も初詣なのか、いつもどうりなのか、たくさんの方がお参りされていました。

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初詣を済ませた後は、空港に移動します。

空港では少しだけ時間があったので、台湾での最後の食事として酸辣湯麺(スーラータンメン)と餃子的なものを注文しました。台湾はホントに何を食べても美味しいです。

IMG_20200101_112600帰りに飛行機は時間が便利でリーズナブルだったピーチエアの飛行機に搭乗。ピーチエアの飛行機に乗るのは初めてですが可愛いカラーです。

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無事に福岡空港に到着して、地下鉄に乗って博多駅に移動しました。せっかくなので駅から出てみるとクリスマスからのイルミネーションがそのままなのか、とても綺麗でした。

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せっかくの博多なので、駅ビルで博多ラーメンを食べましたが、久しぶりの日本らしい料理で美味しいです。

今回の台湾訪問はこれで終了です。カウントダウンに料理に大満足でした。

新型コロナウイルスが落ち着いたら、早いうちに再訪したいと思います。

令和3年8月16日

 

新型コロナ前の台湾訪問③

12月31日、台湾訪問の3日目です。

今回の台湾訪問の主目的は、高層ビル「台北101」の年越しカウントダウンイベントを見るためです。

そのため、夕方までは時間に余裕があります。

時間に余裕があるので、10年前にも行った故宮博物院へ。ここには中国皇帝が集めた国宝級の収蔵品がたくさん収められています。

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白菜にキリギリスがとまっている「翠玉白菜」は有名ですね。ほとんどの人が写真を撮影していたので、私も撮影してみました。

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朝から広大な故宮博物院を見て回っているとお腹が空いてきたので、たまたま目についた「永和豆漿大王」へ。このお店はどうやら24時間営業のようです。

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豆漿(ドウジャン)は具の入ったふわふわした豆乳スープで、台湾では朝食の定番です。油條(ヨウティァオ)という揚げパンを一緒に注文して食べるのが一般的です。優しい味でなかなか美味しいです。他にも色々と注文してみました。

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食事を済ませた後は、夕方まで時間がたっぷりあるので、買い物を兼ねて、気になるスーパーマーケット巡りをすることに。台北のスーパーマーケットには高級店も多くあり、高品質の食料品はもちろん、日本食も多く品揃えされています。握り寿司や刺身などを見ると、日本で買い物をしているのか錯覚してしまいそうです。

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夜まで長いので、買い物をしながら食事を摂ったりしましたが、何を食べたのかは良く覚えていません。麺類だったような気がしますが、美味しかった気がします。

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買い物したものを持って、一旦、ホテルに戻って荷物を整理してから、カウントダウンのある「台北101」が良く見えそうな場所をリサーチします。

移動しやすい場所では「國父記念館」の広場から良く見えそうです。

早めに現地に移動して、実際に見えるかどうかを確かめたりしていると、またまたお腹が空いてきたので、とりあえず軽く食事をすることに。適当なお店に入って「ルーロー飯」を注文しました。台湾は何を食べても美味しいです。

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再び、國父記念館に戻り、台北101が良く見えそうな場所を確保します。年越しの2時間ほど前に到着しましたが、既に多くの人が集まっています。ライトアップされて、なかなかテンションが上がる良い雰囲気です。

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年越しが近づくに連れ、周りに人が集まってきて大変な混雑になります。新型コロナウイルス禍の今だったら考えらえない混雑でした。

おしくらまんじゅうになりそうな状況でしたが、なんとかスマートフォンのカメラを構えて、動画を撮影しながらカウントダウンを迎えました。

台北101のビルから一斉に花火が打ち上げられ、3分程度、花火が続きます。同時にビルの壁面にあるLEDで様々な画像が映し出されます。世界各国の「あけましておめでとう」であったり、台湾新幹線であったり、カラフルな映像は見ごたえがありました。

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正直、かなりの大満足だったので、「また来年も来よう!」と思いました。まさか、その数か月後から新型コロナウイルスが大流行して、台湾を訪れることができなくなるとは思っていませんでした。

台北101のカウントダウンイベントを見て満足した後は、大混雑の中、ホテルに戻ることになるのですが、実は今回は台北101からギリギリ歩けるホテルに宿泊しています。

台北101のカウントダウンイベントを見ることは決めていても、どこで見るかとは事前に決めておらず、当日、スマートフォンでリサーチしての行動でしたが、なかなか上手く工程を組むことができました。

ホテルまで歩いて帰ったら、台湾訪問の3日目は終了です。

令和3年8月15日