【レストラン「レスパドン」~後編】
今から20年前に宿泊した「オテル・リッツ・パリ」での経験の続きです。
ホテル内にある、有名なレストラン「レスパドン」がに入り、着席してメニューを見ましたが、何が何だかよくわかりません。
「さて、どうしたものか・・・」と考えているとスタッフの方がにこやかに話しかけてくれました。
これが魚料理、これが肉料理、といった説明を受け、私と妻とで各々、肉料理はこれ、魚料理はこれと、別の料理を注文をしてみました。
すると、スタッフの方から、「料理がお客様には多すぎるので、あなたは魚料理、あなたは肉料理、と別に注文した方が良い」とアドバイスしてくれました。
フランス料理のイメージで「量が少ない」と思っていたこともあり、肉も魚もと注文してしまいましたが、それぞれ量がしっかりとあり、アドバイス通り注文したら満腹になりました。アドバイスが無かったら、食べ切れなかったと思います。
レストランサイドの売上を考えたら注文を減らすようにアドバイスしなくても良いわけですから、なかなか親切だと思いました。
あと、凄いなと思ったのは、「一度も、水がカラにならなかった」ことです。
ハウスワインのボトルも注文して飲みましたが、やっぱり水もたくさん飲んでしまいます。内心、無くなると頼むの嫌だな・・・と思っていたのですが、適切なタイミングでスタッフの方が現れて水を注いでくれます。
しかも、近くで見られている気配はまったくありません。
他にもたくさんの来店客がいる中、どうやって把握しているのか不思議な気持ちになりました。
なんでもないことのように見えますが、私は他の店でこんなことを思ったことはありません。
食事の方ですが、当時、29歳で食経験が乏しかったこともあるとおもいますが、とんでもなく美味しかった記憶が残っています。
最後に、紅茶と一緒に食べたお菓子も美味しかったです。
なんとなく不思議な気持ちになりながら、満足した気持ちで食事を終えて部屋に戻りました。
令和3年11月25日