【ルームサービス~前編】
今から20年前に宿泊した「オテル・リッツ・パリ」での経験の続きです。
ホテル内にある、有名なレストラン「レスパドン」での食事を終え、「インロック」も乗り越えて部屋に戻りました。
部屋に戻ると、翌日の朝食のリクエスト用紙があることに気づきました。
朝食は、レストランで食べるか、ルームサービスかで選択ができるようです。
せっかくの経験なので、ルームサービスを選択することにしました!
英語やフランス語で書いてある用紙を見ながら、良く分からないまま選択肢を選んでいきます。
当時、スマートフォンはありません。わからないことがあっても調べる手立てはありません。
何とか用紙を書き終えましたが、よく見るとリクエストできる時間を過ぎています。
あー、困ったな・・・と思いましたが、「オテル・リッツ・パリ」だから大丈夫だろう・・・と楽観的に考え、指定されているようにドアの外側のノブにぶら下げておきました。
指定された時間を過ぎているので、「用紙を取りにこないだろう」と思い、あまり期待せずに待ってみることにしました。
ドアのノブに用紙をぶら下げて少しして、「まさか、まだ取りに来てないだろう」と思って、そっとドアを開けて確認すると、既に用紙は無くなっていました。
恐らく、5分から10分だと思います。
まったく気配無く、用紙は回収されていました。
あまりのスピードに驚くとともに、まったく気配が無かったことに驚きました。
もしかしたら、カメラで確認しているのかもしれませんが。
そういうわけで、とりあえず「ルームサービスの注文」を終えることができたようです。
さて、朝食は本当にルームサービスになるのか?とちょっと期待しながら就寝することにしました。
令和3年11月27日