広島県で化石採掘は難しい?

子供の頃、化石が好きだった時期があります。

化石が発掘されるのは「泥岩」「砂岩」「石灰岩」などの堆積岩になります。

私の住む広島県は火成岩である花崗岩で出来ている地質のため、残念ながらあまり化石が産出される場所ではありません。

中国地方全域で花崗岩が多いのですが、花崗岩は鉄分を多く含むため砂鉄が多く産出され、たたら製鉄が盛んになったような背景もあります。

ただし、広島県でも県北の「備北地区」は砂岩や泥岩で構成される備北層群があり、牡蠣の化石やコハクなどが産出されています。

また、庄原市の帝釈峡には石灰岩層があり、紡錘虫、サンゴ、ウミユリなどの化石が多く見つかります。

国定公園や天然記念物に指定されている場所が多く、採掘は難しいですが、広島県内でも探せば化石は見つかります。

子供の頃、「自由に化石を採掘しに出掛けたい!」と思っていましたが、そんなに多く出掛けることはできなかったことを記憶していています。ただ、大人になって、ある程度、自由に移動できるようになる頃には興味も薄れ、出掛けることが無いのが実情です。

化石は文字通り、自分の記憶の中の「化石」になってしまいましたが、子供の頃を思い出して、たまには記憶を掘り起こしてみるのも良いものです。たまには化石探しに出掛けてみたいと思いました。

令和3年7月18日