師の言葉②

広野先生の言葉の2回目になります。

ある時、勤め先で会議やセミナーを開催していましたが、広野先生にも参加していただいていました。

会議の進行上、私や上司が前に立って話をすることがありましたし、広野先生にコメントをいただくことがありました。

休憩時間、広野先生のコメントについて、いくつか質問や感想を話していました。個人的にはよく考えられたコメントで凄いなぁ、と思っていて、その旨をお伝えしたのですが、広野先生からはこのような回答がありました。

「あのね、コメントは、今、思いついて話しているように見えたと思うけど、前から考えておいた内容なんだよ。あなたの立場なら思いつきでコメントしても良いけど、私の立場で思いつきでコメントしたらダメなんだよ。プロはアドリブで話してはダメだよ」と、いつもの笑顔で教えていただきました。

その後、私が研修などで糧を得る仕事をすることになるとはご存知なかったと思うのですが、今にして思うと予言されていたのかもしれません。

今でも研修などの準備をする際には、このことを思い出してテキストなどを作成しますし、コメントなども事前に準備するようにしています。

その他、広野先生の立ち居振る舞いを含めて、講師の仕事をする上で必要な本質的な部分を教えていただいたような気がしています。

令和3年10月27日