アドバイス内容の備忘録(原料の見直し編)

これは少し前の話になります。

このアドバイス、実はとても効果があったものになります。

ある老舗食品メーカー様ですが、元々の原料が高いことと、製造に手間が掛かっていたことから、本業では収益が出ていない状況でした。

営業外の収入があるので、経営には問題のない優良企業なこともあり、なかなか改善が進みませんでしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大もあり、経営改善に取り組むことにしました。

アドバイスの内容は、メインの原料に原価の安い他の食材を入れた新商品を開発することでコストを下げることです。

アドバイスとしては当たり前のような内容になりますが、成功させるポイントとしては「原価の安い他の食材を入れることで、より商品が魅力的になる」ということと、「既存商品と共食いしない」ことになります。

商品の価値を下げてしまっては逆効果ですし、新商品が売れても既存商品が売れなくなってしまっては効果が限定的になってしまいます。

条件としては、「メイン材料」と「原価の安い他の材料」の原価の差が大きい必要があります。

この老舗食品メーカー様は、大幅な黒字に経営を改善することができました。

実現には、社内の調整など、色々と困難はありましたが、とても効果の出た事例になります。

このアドバイスは、色々な場面で応用できる内容だと思います。

令和4年3月4日