椅子取りゲームで考えるマーケティング⑤

「椅子取りゲームで考えるマーケティング」の5回目になります。

幼稚園時代の私が椅子取りゲームに勝つために考えた一つ目のパターン「椅子に如何に近づくかを考える」、二つ目のパターン「如何にライバルとの競争に勝つかを考える」、三つ目のパターン「場を支配する人の動きに注意する」ついて説明してきましたが、今回からはそれをベースとしてマーケティングの説明をしていきます。

まず、一つ目のパターン「椅子に如何に近づくかを考える」ですが、これはもちろん、マーケティングに置き換えれば「ターゲットを明確にする」になります。

マーケティングを語る時には必ず「ターゲット」がテーマになります。誰がマーケティングの話をしても「ターゲット」が出てこないことは無いでしょう。

実際に商品やサービスを購入してお金を払うのはお客様ですから、「お客様が誰なのか?」「誰をお客様に設定するのか?」ということはとても大切です。

ちなみに、実際に研修などで「椅子取りゲーム」に勝つ方法について考えていただくと、多くの場合、「いちばん近くの椅子を見定める」「できるだけ椅子に近い場所を確保する」のように、「椅子に如何に近づくかを考える」のパターンが最初に出てきます。

つまり、「誰でも最初に思いつく作戦」になるので、これだけで椅子取りゲームに勝つのは難しいですし、実際の商売で考えても「これだけで商売を成功させることは難しい」と言っても差し支えないと思います。

次回は、二つ目のパターン「如何にライバルとの競争に勝つかを考える」について説明します。

 

令和3年5月5日