椅子取りゲームで考えるマーケティング⑦

椅子取りゲームで考えるマーケティング」の7回目になります。

幼稚園時代の私が椅子取りゲームに勝つために考えた三つのパターンを使ってマーケティングの説明をしてきました。

前回は、二つ目のパターン「如何にライバルとの競争に勝つかを考える」をマーケティングに置き換えれば「ターゲットを明確にする」になると言う話をしました。

今回は、三つ目のパターン「場を支配する人の動きに注意する」になりますが、これはマーケティングに置き換えれ何になるでしょうか?

色々な解釈はあると思いますが、私が説明する時は「トレンドを知る」「世の中の動きを把握する」とお話させていただいています。

毎年、洋服であれば新しい色などが流行になりますし、食べ物であれば、たい焼きが流行したり、タピオカミルクティーが流行したりしています。今現在であれば、台湾産パイナップルであったり、新型コロナ禍でのアウトドアであったり、お取り寄せであったりするでしょうか?

どんなに流行していても、それに飛びつかない経営者もいますし、いち早く動いて商売に繋げる経営者もいます。また、遅れて飛びついて直ぐにブームが去ってしまい、失敗してしまう経営者もいるでしょう。

椅子取りゲームの時に、先生の動作を見て、合図が出ると同時に椅子(ターゲット)を目指せば、他のライバルを出し抜くことができますが、逆に合図を見ていなければ、ライバルに負けてしまいます。

ターゲットを明確にして、ライバルの動きや相性を見定めて有利なポジションを見つけだし、トレンドにうまく乗って商売をすることができれば、商売に成功する確率は高くなります。

ターゲットを把握して、ライバルを見定めた上で、トレンドを活用する方法を考える。とりあえずは、これでマーケティング戦略の基礎を考えることはできると思います。

もちろん、実際にマーケティング戦略を考えるにはもっと深く詳細に検討する必要はありますが、マーケティングの基礎的な研修であれば、「椅子取りゲーム」の考え方はうまく使えると思います。

 

令和3年5月7日