週末、廿日市市の吉和で庭の草刈りをしていると、近所の方から「あけび」をいただきました。
「あけび」はあまりスーパーなどでは見かけませんが、秋を代表する山の果実です。
冷蔵庫で冷たく冷やした後、割れた果実の中にある「白いゼリー状の部分」をスプーンで掬って食べると、上品な甘さが口の中に広がる美味しい果実です。
白いゼリー状の果肉の中には黒い種がありますので、これは出して食べることが一般的です。
中の果肉を食べると、果皮の部分が残りますが、これは調理すれば食べることができます。火を通さないと苦くて食べられないようです。
一般的な食べ方としては、肉詰めがあります。子供の頃、アウトドア雑誌のビーパルで読んだのが記憶に残っていて、たまに、あけびが手に入ると調理して食べています。今回も食べてみました。
調理方法としては、まず、果肉を取り除いた(食べた)後の果皮を良く洗います。
あけびの空洞の部分に、あらかじめ火を通していたひき肉を詰めます。ひき肉には野菜などを混ぜておくと、より、美味しくなります。
あとは、油をひいたフライパンで、揚げ気味に炒めます。
両面をしっかりと焼いて、果皮が色づいて柔らかくなったら完成です。
少し苦みがあるのが特徴です。この苦みがなかなかお酒にも合います。
苦みが気になる人は、調理を始める前に、果肉を取り除いた果皮を水にしばらくつけてアク抜きをしたら良いそうです。
アウトドアメニューとしても秀逸な一品ですが、秋ならではの旬の食材になりますので、機会があればお試しいただけたらと思います。
令和3年9月15日