中小企業診断士の仕事⑥

中小企業診断士の仕事内容について書いている続きになります。

今回は「④研修やセミナーの仕事」について書きます。

研修やセミナーの仕事についても種類があり、大きく分類すると「民間企業から依頼されるセミナー」「行政や支援機関から依頼されるセミナー」に分けることができます。

中小企業診断士として独立している場合、民間企業から依頼されるセミナーについては、今まで顧問契約やコンサルタント業務で懇意にしている会社からの依頼が大半になります。また、セミナーをメインにしているコンサルタントであれば、セミナーの営業を行って仕事を獲得することもあるでしょう。

その他の方法で、民間企業からのセミナーの依頼を受ける方法としては、「セミナー講師を派遣する会社に登録する」という方法があります。インターネットで検索すれば、そのような会社は見つかりますので、興味があれば登録を申し込んで見ても良いと思います。

実は、私はこのような会社に登録はしていないのですが、人材派遣会社経由でセミナーの依頼をお受けすることがあります。人材派遣会社は、色々な企業に出入りしているので、セミナーの引き合いを受けることも多いようです。私の場合は、創業当初に知人の紹介で営業した人材派遣会社から、毎年、創業セミナーなどを依頼を受けています。その他、市場調査の仕事もいただいています。

次に、行政や支援機関から依頼されるセミナーについてですが、これは専門家派遣などの依頼を受けている、普段からお付き合いしている先から依頼をいただくことが多いと思います。

また、他の支援機関でセミナーを引き受けていたことを聞きつけて、また、紹介を受けて依頼をいただくことがあります。

これら、行政や支援機関の場合、期初の予算をベースにして計画を立てられているので、計画を策定している時期に相談をいただくことが増えます。逆に言えば、そのタイミングで他の支援機関に営業を行うことも効果的かもしれません。

セミナー全般に言えますが、メリットとしては「時間当たりの謝金単価が高い」「一度、テキストを作成すれば流用できる」「セミナーをきっかけにコンサルタント契約が取れる可能性がある」などがあります。

デメリットとしては、「テキスト作成などににノウハウが必要で時間がかかる」ことがあります。駆け出しの時は少し大変かもしれません。

実は、中小企業診断士の仕事をしていると、時間単価が高いこともあり、セミナーの売上が大きなウエイトを占める人も多いと思います。また、同じ内容で他の地域のセミナー依頼を受けることや、セミナーを受講している企業からコンサルティングの依頼を受けることなど、相乗効果も期待できるのがセミナーの仕事です。

セミナーの仕事は、毎年、継続して依頼をいただくことも多いので、事業の安定化や営業力を強化する視点からみても、かなり重要な仕事と言えるでしょう。

令和3年10月3日