広島の伝統食「さつま」を食べる

令和3年8月11日に、広島安芸商工会様からのご依頼で、広島県安芸郡海田町周辺の郷土料理「さつま」とそのアレンジレシピの動画作成をお手伝いさせていただいた話を書きました。

この郷土料理「さつま」ですが、江戸時代、宿場町として栄えた海田町で、参勤交代で訪れた薩摩藩の方々をおもてなししていた料理ということで、広島市の東部周辺となる「安芸郡」界隈で食べられていたそうです。

「さつま」に類似したものは、愛媛県にもあるとのことで、薩摩藩が滞在した場所には伝統料理として各地に残っているようです。

この「さつま」ですが、「コノシロ」「アジ」などを焼いて、その身をほぐしてすり鉢ですりつぶし、焼いた味噌、ごま、こんにゃくなどと混ぜ合わせ、アラを煮出しただし汁で伸ばして・・・のように、なかなか手間の掛かる料理です。
(ここで書いたレシピは適当です・・・)

昔は各家庭で食べられていたようですが、手間が掛かるので今ではあまり食べられていないようですし、飲食店でも食べることはできない幻の料理と聞いていました。

ところが、たまたま、海田町に隣接する安芸郡坂町で「さつま」をメニューとして提供している店があると聞いたので訪問してきました。

坂町にある「刺身・弁当・惣菜 おもと」さんになります

おもとさんのホームページはこちらです!

店頭にある冷蔵庫や棚から、刺身や惣菜をチョイスして購入するテイクアウト型の店になりますが、イートインスペースで食べることも可能です。

「さつま」は原料が仕入れられた時にだけ販売する不定期の商品とのことでしたが、ご無理をお願いして作っていただきました。

先ほどの原料をすり鉢で混ぜ合わせてだし汁で伸ばしたものになります。シーチキンライクな見た目て、食感もシーチキンっぽかったです。

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これに、味の切り身を醤油に付けたものを混ぜ合わせ、ごはん、ネギ、ゴマを乗せたら完成です。

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シーチキンっぽい食感ですが、アジ特有の美味しさがあり、焼いた身を使い、焼いた味噌を入れているからなのか、生臭くも無く食べやすい印象です。

これはなかなか美味しいです!

なかなか食べることのできない伝統食とのことですが、とても美味しいので気軽に食べれるようになると嬉しいですね。

いつも置いてあるわけでは無いとのことなので、食べたい方はお店に電話して確認してみることをおススメします。

令和3年8月28日