市場の食②

前回は東京の築地市場でしたが、
今回は島根県浜田市の浜田漁港です。

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日本海の主要漁港と知られる浜田漁港ですが、
美味しい海産物を食べられる食事処でもあります。
浜田市に仕事に来た時の昼食は
ほとんど浜田漁港を訪れます。

何か所か食事処はありますが、
一番目立つのは「しまねお魚センター」です。
ここは浜田漁港に来ればすぐにわかると思います。
1階にも2階にも食事処があり、
海産物の買物も楽しめます。

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なかなか気づきにくいのですが、
「しまねお魚センター」の向かい側にある
浜田公設水産物仲買売場にも食事処があります。

「しまねお魚センター」を背にすると
少し先にこのような建物が見えます。

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1階は仲買売場ですが、

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2階にお店があります。

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一見、お店が無いように見えますが、
外側の階段を上がるとお店があります。
廊下を見る限りでは学校のように見えます。
お店の中が見えませんが、勇気を持って
扉を開くと店内に入れます。

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ここは「のどぐろ炙り丼」が有名です。
その他には「海鮮丼」もあります。
写真は「海鮮丼」です。

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海産物のメニューとしては、
「刺身定食」「煮魚定食」「フライ定食」「焼き魚」があります。
うどんやカレー、親子丼のような海産物以外のメニューもあります。

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どこにでもある定番の魚の時もありますが、
地域ならではの普段、食べられないような
季節感のある魚も出てきます。
写真はエビフライのように見えますが、
「オキギス」の「フライ定食」です。
個人的にはオススメで「オキギス」のある時は
必ず「フライ定食」にしてしまいます。

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これは見た目は普通っぽい「フライ定食」ですね。
「バトウ」のフライだったと思います。

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これは「刺身定食」です。
魚の種類はその日その日で異なります。

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浜田市を訪れた時のお昼には、
浜田漁港まで足を延ばすことを
おすすめします。

市場の食①

2月に東京の築地市場に行ってきました。

昨年中には築地の中央市場(通称:場内)が、
豊洲へと移転することになっていましたが、
みなさんご承知の通り、延期になりました。
そのため、今でも大都会東京の胃袋を支えながら、
多くの外国人観光客が訪れる観光スポットとなっています。

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昨年訪問した時と、大きく変わった点としては、
建設中だった築地新市場「築地魚河岸」が
プレオープンしていました。

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新しい建物は多くのお客様でにぎわっており、
食のプロから一般の方、観光客の方まで、
気軽に立ち寄れる施設になっていました。

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また、築地市場の場外にある店舗では、
食べ歩きメニューが益々充実するとともに、
外国人観光客も以前よりも増加しているようで、
その対応も以前より充実しているようでした。

前回の訪問時にも、昔は大きなサイズしかなかった
「厚焼き玉子」が一串サイズで販売されるなど、
食べ歩きへの対応が進んでいましたが、
更に品揃えが充実しているようでした。

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玉子焼き専門店では「たまごプリン」のほか、
伊達巻を使ったスイーツも販売されており、
ホイップ クリームを乗せた伊達巻や、
チョコレート味の伊達巻が販売されていました。

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また、揚げかまぼこ専門店ではトウモロコシを
まぶして揚げた商品が人気となっていました。

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その他、見た目の鮮やかな海鮮ちらし寿司や
いなり寿司、海鮮焼きも充実していました。

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外国語表記についても、以前より進んでいる様子でした。
広島の宮島でも食べ歩きメニューが良く売れているとのことですが、
「せっかくの観光なので、少しずつ色々なものを食べてみたい!」
というニーズは高く、これらの取り組みは集客の参考になりそうです。

また、以前から、新鮮な魚介類や青果物が販売され、
鮮度感のある陳列をしている店舗が多くありましたが、
新しい商業施設である「築地魚河岸」がオープンし、
一般のお客様、外国人観光客が利用する機会が増え、
また、店舗同士の競争が厳しくなることもあるのか、
店舗の陳列がより洗練されているように見えました。

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各店舗では海鮮丼や刺身、食べ歩きメニューもあり、
買いやすい量や価格の品揃えが充実してい ました。

その他、まぐろの解体ができるフィギュアなどもあり、
外国人観光客で賑わっていました。
プロ向けの店舗が一般客向けの店舗に 変わる中、
品揃えや陳列が模索されているようです。

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プロ向けの飲食店従事者向けには
無添加ハムの加工についてのセミナーが開催されるなど、
売場や品揃えの向上にも取り組んでいるようです。

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築地市場の弱点としては
「買い物する場所はあっても食べる場所が無い」
ということがありました。
実は以前から休憩スペースはあった のですが、
「場所がわかりにくい」「せまい」「あまり綺麗ではない」
という状況でした。

今回、「築地魚河岸」のオープンに伴い、
休憩スペースが整備され、食べ歩きメニューや
テイクアウトメニューをゆっくりとくつろいで
食べることができるようになりました。

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また、数は少ない(テイクアウトメニューを
邪魔しないため?)ですが食堂も整備され、
利便性は大きく向上したと言えるでしょう。

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築地市場もですが、多くの観光地やイベントでは、
食べ歩きメニューがあっても食べる場が無い
という状況が多く見られ、「立ったまま 食べる」
「道端に座って食べる」ような状況が多くあります。
商品の提供とともに「楽しむスペース」の充実も
必要だと感じました。

久しぶりに訪れた築地市場ですが、
昨年からの大きな変更点として、
「食べ歩きメニューの充実」
「視覚に訴求する陳列」
「休憩スペースの充実」
の3点がありました。

それにもう一つ加えるとすれば
「外国語対応の充実」
が挙げられるでしょう。

これらの取り組みは、外国人観光客が増えつつある
他の観光地でも既に取り組まれていることだとは
思いますが、オリンピックを控える東京にある
築地市場はその最先端の場所だと言えます。

民間企業でも参考になる点があると思いますので、
また機会があれば訪れてみたいと思います。