第一回公募:事業再構築補助金「緊急事態宣言特別枠」の採択が発表されました!

昨日、6月16日18時に事業再構築補助金「緊急事態宣言特別枠」第一回公募分の採択が公表されました。

緊急事態宣言特別枠採択結果(第一回公募)

応募件数が5,181件で、2,866件が採択になっています。ただし、要件を満たした申請件数は4,326件とありますので、16.5%は要件を満たしていなかったようです。

これが、内容的に満たしていないものなのか、書類の不備なのかはわかりませんが、かなりの件数が要件を満たしていないので、事前の確認は念入りに行いましょう。

緊急事態宣言特別枠を不採択になった2,315件は引き続き通常枠で審査されるとのことなので、まだ、チャンスは残されています。

通常枠、卒業枠、グローバルV字回復枠の採択結果については、令和3年6月18日(金曜日)公表される予定とのことです。

令和3年6月17日

補助金採択率の違い

先日、補助金申請のお手伝いをさせていただいた事業者様とお会いした時の話です。

その業界では、設備投資の補助金申請を行うのに際し、メーカーがコンサルタントを使って申請書の作成サポートをしてくれるそうなのですが、50社程度で申請をしても数社しか採択されないとのことでした。

採択、不採択関わらず、数十万円の負担があるとのことで、困っているとの話でした。

そちらの事業者様については、商工会を通じた支援を行い、無事に採択されたのですが、あまりにも採択率が悪いので原因を考えました。ちなみに、同じ補助金について、昨年度、私が関わったのは7件で6件が採択を受けました。(あと、詳しくは覚えていませんが、この数年で不採択になったのは昨年の1件だけでした)

原因①:メーカーのコンサルタントの質が低い?
・一応、それなりの金額を支払っていますし、専門家なので可能性は低いと思います。実際、申請書を見てもそれなりに良く書けていたりします。

原因②:その業界の取り組みは補助金で採択されにくい?
・状況証拠だけではそのうように見えますが、違法な業界ではありませんし、当方でお手伝いさせていただいて採択されたので、これも違うと思います。

原因③:一連の支援で作成した申請書の内容に何か問題がある?
・これが一番可能性が高いと思われ、何かの要素があるように思われます。この場合、何かの条件を全ての申請書でチェックしているような気がします。

ここで思い当たるのが、最近、補助金の申請書が電子申請になっていることです。

従来は紙ベースでの申請だったので、全て読み込まなければチェックはできませんでしたが、電子データでの申請であればチェックは容易になります。

何かの条件で「書いてはいけない内容」などがあれば、すぐに調べることができるハズです。

「書いてはいけない内容」を考えると、例えば「文献などを勝手に引用している」ことがあるかもしれませんし、「同一の内容で申請されている」ようなことがあるかもしれません。

理屈で考えれば、ベースの申請書があれば、同業他社であれば少し内容を修正すれば他の会社でも申請書を作成できます。もし、そのような申請書をチェックしているのだとすれば、同じグループで申請書を作成したら引っかかる可能性があります。

事実はわかりませんが、色々とお手伝いさせていただく中で、採択率がまったく異なっていることが気になっています。

もちろん、過去の申請書は参考になりますし、何らかのベースになる様式があった方が申請書を作成しやすいのですが、ある程度、オリジナリティのある内容になるように、知恵を絞って作成した方が良さそうな気がします。

令和3年6月10日

小規模事業者持続化補助金のポイント振り返り

前回、小規模事業者持続化補助金(一般型)について、締め切りが近づいているとお知らせしましたが、今回は申請書の記載方法について書きます。

とは言いましても、過去に10回シリーズで持続化補助金申請書作成ポイントを書いていますので、そちらをご覧いただけたらと思います。

持続化補助金申請書作成ポイント

「次へ→」をクリックすると続きのページを見ることができます。

加点ポイントなどが、現在とは異なっていますが、記載方法のポイントについては、概ね変わっていないと思いますので、ご興味があれば読んで見てください。

比較的、大事な内容が書いてあるのはシリーズの4回目になります。

持続化補助金申請書作成ポイント4回目

一応、10回シリーズになっていますので、1回目から10回目まで読んでいただいた方が理解は容易だと思います。

当方では、複数の支援機関様から持続化補助金のセミナーのご依頼をいただいていますが、基本的にはこの10回リリーズの内容がベースになっています。セミナーでは最新の情報を盛り込むことと、オリジナルの記載例(かなり評判は良いものです)などを配布して、わかりやすいセミナーを心掛けています。ご興味がある支援機関の方はメールでお問い合わせください。

令和3年5月29日

小規模事業者持続化補助金(一般型)5回目の締め切り間近です!

小規模事業者持続化補助金(一般型)の5回目の締め切りが近づいています。

締め切りは:令和3年6月4日(金)

郵送または電子申請によりご提出ください。郵送の場合、当日消印有効とのことです。

次回の6回目の締め切りですが、「令和3年10月1日(金)」と、少し時期が先になりますので、間に合うようであれば、今回、申請しておいた方が良いでしょう。

一般型以外としては、「低感染リスク型ビジネス枠」というものをありますが、こちらは締め切りが異なります。また、別の機会にご案内したいと思います。

週末、土日を使って仕上げに取り組まれる方は頑張ってください。

 

令和3年5月28日

事業再構築補助金の第二次公募が開始されました!

本年度の補助金の目玉になっている「事業再構築補助金」の第二次公募が開始されました。

事業再構築補助金オフィシャルページ

詳しくは、オフィシャルホームページをご確認いただけたらと思いますが、二次公募の締め切りは7月2日までとなっています。申請の受付開始は5月26日を予定しているそうです。

第一次の結果が出ていないことから、採択率や難易度はわかりませんが、初めて公募される補助金ですから、公募要領を見ても基準がわかりにくいことは否めません。

実際、公募要領の読み方によっては、色々な取り組みでチャレンジする事業者様もいらっしゃると思いますし、建物が建てられるという特徴から、ちょっと無理をしてでも色々な内容を盛り込んで申請する事業者様も多いと思われます。

そうなると、ストライクゾーンがよくわからないままで球を投げることになり、ストライクにならずに不採択・・・という事も多く発生するものと思われます。

ストライクになる球を投げるには、「公募要領の基準にしっかりと適合していること」「コロナウイルスによる被害が明確であること」「新たな取り組みがコロナウイルス禍であっても有効な取り組みであること」などをしっかり記載している必要があると思われます。

まずは、公募要領を良く読んでいただいて、審査に関わるページをしっかりと熟読されることが先決です。

事業再構築補助金については、気づいたことがあれば、自分自身のメモを兼ねて、また投稿させていただきたいと思います。

令和3年5月24日

事業再構築補助金の支援スタンス

今年度、公募が開始された事業再構築補助金ですが、直接、メールやお電話で相談をいただいたり、金融機関様や色々な士業様から相談をいただいております。中には、東京のコンサルティング会社様からもお電話をいただいたりもしております。

その都度、お返事をさせていただいておりますが、2021年4月現在、当事務所については「成功報酬での補助金申請書作成支援は行っておりません」ので、ご了承ください。

理由についてですが、2021年4月現在、公募が開始されているだけで、一度も採択結果の出ていない新しい補助金について、難易度や採択率もわからない状況の中、事業者様から有料で支援をお引き受けするのは無責任だと考え、ご相談をお受けしましてもお断りさせていただいております。

また、その他の補助金についてもですが、「当方では成功報酬での補助金支援を行ったことはありません」し、今後も当面は方針を変えない予定です。

正直、今までも様々な補助金のセミナーや申請書作成の支援をさせていただき、採択率はかなり高いと自認しておりますが、それらは「支援機関様経由でご依頼いただいた、事業者様の金銭的ご負担が無いもの」であったり、「既にコンサルタント契約でご支援させていただいているお客様向けの支援」となっております。

今までよりも、補助金に対する注目度が高くなっており、相談は増えていますが、成功報酬での補助金支援を行うと、それに時間を費やすことになります。そうなると、いつもお世話になっている支援機関様からの支援依頼を受ける時間的余力は無くなりますし、コンサルタント契約をしているお客様にも迷惑をお掛けすることになります。当方としては「一時的な補助金支援のために、通常の仕事を疎かにすることは避けたい」と考えいます。

事業再構築補助金については、令和3年4月末の第1回目の締め切りの後、引き続いて第2回目の公募も始まると思われますし、相談が増えることも想定されるので、投稿させていただきました。

もちろん、通常のコンサルティングの相談や支援機関様からの相談は、平常運転で対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

令和3年4月26日

補助金は申請して採択されるだけで終わりではありません

新型コロナウイルスの影響もあり、多くの補助金の公募が始まっています。そうしたことから「この機会にチャレンジしてみよう!」という事業者様も多いのではないでしょうか?

基本的には(収益納付がある補助金もありますが)返還する必要が無く、有効に使うと効果的な補助金ですが、気を付ける点としては、まず、「申請に手間や時間、コストが掛かる」というものがあります。補助金申請書や事業計画書を作成する経験が少ないと、なかなか作成することができず、時間も掛かります。コンサルタントなどに依頼する方法もありますがコストが掛かります。

補助金の申請については、商工会や商工会議所などの公的な支援機関に相談する方法もありますし、それらの支援機関が開催するセミナーなども多く開催されています。今まで支援機関に相談したことが無い事業者様も多いとは思いますが、補助金などに興味がある方は、一度、相談してみては如何でしょうか?どこの町にも支援機関は設置されています。

また、補助金については「申請書を作成する」だけではなく、事業終了後に「報告する」という作業が伴うものも多くあります。実際、補助金が採択され、設備投資などを行って実績を上げた事業者様から、「こんなに手間と時間が掛かるなら申請しなければ良かった」というお声をお聞きすることも少なくありません。

補助金を申請する際には、その後の報告まで考えて検討することをおススメします。

令和3年4月3日

事業再構築補助金について

色々と期待されてながらもなかなか情報が出でこなかった事業再構築補助金の公募要領が公開されました。

事業再構築補助金事務局ホームページ

1兆円を超える予算規模から「簡単なんじゃないか」「採択率が高いんじゃないか」と色々と噂されてきましたが、公募要領を見ると、新規性の要件などを満たすことが難しく、なかなか申請が難しいように見えます。(まだ公募されていないのでわかりませんが…)

新型コロナウイルスの影響が大きい事業者の方が対象になる緊急事態宣言特別枠もありますし、業態転換、事業転換、業種転換などは、売上高要件として「高い売上構成比」が求められることから見ても、新型コロナウイルスで大きな打撃を受けた飲食店や観光業の方が、思い切った事業に取り組む場合に使うことが主目的のように見えます。

そもそもが、「新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、当面の需要や売り上げの回復が期待しづらい中、ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応するために中小企業等の事業再構築を支援する」ことが目的になっていますから、該当する事業者の方が優先されるのが当然と思われます。

事業再構築補助金は複数回の公募が予定されていますし、当面は様子見をして、採択状況を見てから申請を判断するのも方法としては考えられます。

また、新型コロナウイルスの影響に関わらず申請のできる「ものづくり補助金」「小規模事業者持続化補助金」などの補助金もありますので、あまり無理をしないで、まずは、自分の事業や状況に合った補助金を選択して取り組むことを検討しても良いでしょう。

令和3年4月2日

小規模事業者持続化補助金(低感染リスク型ビジネス枠)について

昨日、令和3年3月31日に「小規模事業者持続化補助金」の「低感染リスクビジネス枠」について公募要領が公開されました。

小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>補助金事務局ホームページ

情報としては公募要領をご確認いただけたらと思いますが、補助対象経費は「補助対象経費の全額が対人接触機会の減少に資する取り組み」と明記されていますので、今までの持続化補助金とは異なり、用途がかなり制限されるようなので注意が必要です。

申請しやすい業種、逆にしにくい業種もあると思いますが、補助金の上限額が100万円、補助率3/4となっていますので、該当する事業者の方は申請を検討されると良いでしょう。

初回の締め切りが2021年5月12日(水)と期間が短く、申請には「GビスIDプライムアカウント」が必要なため、
申請可能な事業者の方は多くないと思いますので、内容が該当し、アカウントを取得されている事業者の方はチャンスと言えるかもしれません。

また、「GビスIDプライムアカウント」の取得には時間が掛かりますが、今回については、早期に取得可能な「暫定GビスIDプライムアカウント」での申請も可能とのことなので、興味のある事業者の方は、公募要領をご確認いただいて、準備を進めていただけたらと思います。

GビスIDプライムアカウントの申し込みページ

申請準備にあたっては、地域の商工会、商工会議所で助言、指導等の支援を受けることもできますので、管轄の商工会や商工会議所に早めにご相談することをおススメします。

令和3年4月1日

持続化補助金申請書作成ポイント⑩

持続化補助金の申請書を
作成する時のポイントの十回目、
今回が最終回です。

今回は追加公募ですから、
前回、不採択になったなど
既にある程度の申請書が作成してある
ことを前提に、少しでも点数を上げる
ことを念頭にポイントを記載します。

第一回目は「60歳以上」の方の加点ポイントについて、
第二回目は「積算根拠」について、
第三回目は「顧客ニーズ」について、
第四回目は「項目分け」について、
第五回目は「犯人を先に登場させる」ことについて、
第六回目は「わかりやすい経営分析」について、
第七回目は「図や写真でわかりやすく伝える」ことについて、
第八回目は「市場動向を調べて説得力を高める」ことについて、
第九回目は「補助事業計画書のテーマ」について
書きましたが、
最終回は「販路開拓の内容の書き方」について
での点数アップのポイントを記載します。

持続化補助金で使う補助金の内容を記載する箇所は、
補助事業計画書の「2.販路開拓等の取組内容」の箇所に
なります。

ここには補助金を使う内容を具体的に記載するのですが、
個別相談会などでお見受けする限りでは、
人によって書きぶりが大きく違う箇所でもあります。

販路開拓の内容なので、

a.ホームページの作成
・当社の新商品を紹介することを目的に
 自社ホームページを作成する。
・内容としては・・・・

などのように記載することが多いと思いますが、
わかりやすく記載するポイントとしては、
第七回目に記載した内容と同じ要領で、
「図や写真でわかりやすく伝える」ことが大切です。

特に現状から改善する場合であれば、現状の写真と
補助金で改善したいイメージ図で比較したり、
設備を導入するのであれば、設置場所の写真や図面、
カタログ記載の写真やスペックを記載したり、
看板を取り付けるのであれば看板のイメージ図を
記載したりするなど、できるだけ完成のイメージが
わかるように記載すると良いでしょう。

ホームページやパンフレットなどの記載は
難しいかもしれませんが、可能であれば完成時の
イメージ図を記載したり、それが無理であれば、
ページ数や内容などの仕様について、
きっちりと記載したら良いでしょう。

販路開拓の内容については、
「具体的に何をするのかがわかる」
ように記載することを念頭に、
可能な限り写真や図、仕様について
記載することがポイントになります。
そのまま発注書として使用できるくらいの
イメージで作成すると良いと思います。

今回、限られた期限での追加公募となった
持続化補助金ですが、セミナーのフォローの意味で
作成時のポイントを十回シリーズで掲載させて
いただきました。
ご活用いただけましたら幸いです。

また次回、正式に公募があった際には、
改めて内容を整理し直して、
また、新しい内容なども追加した上で、
補助金申請書作成のポイントを
掲載したいと思います。

平成29年5月23日